欲【em】 ページ1
結婚して早1年ちょい。
エミさんは、性 /欲はある……と、思う。
がしかし、手は出されない。
キスもされない。
エミさん、大切にしてくれるのは嬉しいけど、もっとスキンシップとってくれませんか？
「いやっ、あの、」
『私って、魅力ない？』
「あります！！！めちゃくちゃ！！！」
『ならなんで……』
「…大切にしたいんです。分かってください」
分かりきってるよそんなこと。
エミさんはすごく私を大切にしてくれてる。
分かってる。
分かってるからこそ、少し寂しい。
『…………はぁ？』
とある平日の昼。
有給消化で休んでいるトントンから呼び出され喫茶店に向かうと、なんだか深刻そうなトントンが待っていた。
tn「…A」
『え、トントンどしたん？なんかあった？』
tn「ほんまはな、ほんまは、黙ってようと思っててん。でも、俺には隠しきれへんねん。黙ってるなんて無理や」
『？なんの話して、』
tn「エミさんがな、FZに行ったんや…」
喫茶店ということもあり、風/ 俗という単語を使うのは好ましくないのでぼかしながらも、そう伝えてくれたトントン。
tn「シッマに誘われてなんやけどな？自分の意思ではないんやけどな？……こないだ、撮影終わった時に近々行くような話しててん。
で、昨日ふとどうなったん？って聞いてみたら、エミさんとシッマで行ってきたって…。
A、絶対傷つくと思ったからほんまは言いたくなかってん。でも、黙っておくのも心苦しくて、俺、どうしていいか分からへんくて……ごめんなぁ、辛い話して……」
トントンの話が上手く頭に入ってこない。
右から左へ流れている。
目の前のトントンは、眉を下げ心底申し訳なさそうにしながら私の様子を窺っている。
エミさんがFZ、ねぇ。
ふーん。
なんだ、
優しさだけじゃなくて、童貞だから私を抱けないんだ、なんて考えてた私が馬鹿らしい。
『トントン、ありがとうね言ってくれて。辛かったでしょ』
tn「いや、A、大丈夫か？」
『大丈夫だよ。エミさんと話してみようと思う』
tn「あの…なんかあったら、何でも言ってや…？」
『トントンは心配しすぎだよ』
tn「そら心配もするやろ！」
相変わらず心配性なおかんだなぁ。
大丈夫大丈夫。といい、謎に冷静なまま話を聞く。
大方聞いてからトントンと別れて家に帰り、エミさんを待つ。
さて、どう切り出そうかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 230人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あおたん(プロフ) - ごうきちさん» ありがとうございます！！ (2021年6月13日 18時) (
レス) id: 4dbc14f3d3 (このIDを非表示/違反報告)
ごうきち - すこ (2021年6月12日 20時) (レス) id: bba843ca7a (このIDを非表示/違反報告)
あおたん(プロフ) - #ゆー@元祖みぃ〜ちゃんさん» ありがとうございます〜！！！思いつくままに書いてるので文がおかしいところがあるかもしれませんが、そう言っていただけて嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2021年6月3日 21時) (レス) id: 4dbc14f3d3 (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@元祖みぃ〜ちゃん - 後編おめでとうございます！！これめちゃめちゃ好きです！！これからも頑張ってください！！ (2021年6月3日 18時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおたん | 作成日時：2021年5月30日 2時
