あ ページ32
《BH side》
俺が初めてあいつを見たのは朝の電車だった。
同じ制服、同じ色のネクタイ
どこにでもいるような普通の女
美人ってわけでもないけどブスでもない
化粧も薄いし髪も巻いたりしてないし
スカートも変に短くしてないし、
きっとそういうのに興味ないんだな。
人波にもまれてとれたイヤホンを
かったるそうにつけ直している
ボーッとしていたかと思えば
たまにふっと笑ったり
(変な奴…)
それからたまにそいつを電車で見かけるように
なって、特に意味もなく目で追っていた。
見た感じおとなしそうだけど
どんな奴なんだろう…
あ、転びかけて前の人の背中にダイブした
すげえペコペコしてるけど(笑)
離れてるから分からないけど
声すら聞いたことないな、
どんな声なんだろう
(なに気にしてんだ俺)
女はだるいって決まってんのにな。
そいつの声をまさかこんな形で
聞くことになるとは思わなかった。
ある日の朝、寝坊して一本後のに
乗ったらあの女を見つけた
駅で停車するたびに人が乗ってきて
ぎゅうぎゅう押されるはめになる
んで気がついたらあいつが前にいた。
へえ、思ってたよりちっちゃいな…
なんて思ってたとき、俺の隣の
おっさんの動きが怪しいことに気づいた
は？こいつ、痴漢か？
あの女の尻を撫でている
痴漢を見たのは生まれて初めてだ
どうすればいいんだ？
悩んでいるうちにエスカレートしてきたのか
あいつの肩が小さく震えたのが分かる
(くっそ、こいつ…)
勇気を振り絞って痴漢の手をとらえようと
した瞬間、前から手が伸びてきて掴まれた。
そしてそのとき初めて
そいつの声を聞くことになる
「こ、こいつ痴漢です！！！」
思ったより高くて響く声だな
…じゃなくて、聞き間違いじゃなければ
俺今痴漢って言われたのか？
すげえ注目浴びてるけど！
鋭い目つきでこっちを振り返ったそいつは
俺を見て少しびっくりした表情になる。
そりゃそうだよな、普通痴漢ってったら
おじさんとか想像するもんな…
じゃなくて！！
BH「はあ？！俺じゃねえよ！俺は、」
弁解しようと腕を振り払うと
今度は他の誰かに思いっきり腕を捻られた
BH「いってえ！何すんだよ！！おい！」
たしかこいつあの女の前に立ってた男だ
そのときちょうど駅に着いて、
「ここで降りてください」
ってその男に怖い声で言われた。
最初は抵抗してたけどあの女が呆れたような
顔をして見ているのに気づいて、やめた
ああ、ツイてねえな俺
.
.
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ぺっぱー(プロフ) - 皆さんご意見ありがとうございます！今のところ純粋ジョンインが優勢です！GW明けるまでお待ちください（ ｉ _ ｉ ） (2015年5月5日 2時) (
レス) id: 24e63b9e6b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読んでいます。悪い男カイくん希望です！！これからも更新頑張ってください♪新しい小説も期待しています(*^^*) (2015年5月3日 8時) (レス) id: e8281836be (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 純粋カイくん希望です(ToT)/~~~！ (2015年5月2日 18時) (レス) id: ef40acba78 (このIDを非表示/違反報告)
Muu(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます、純粋ジョンイン希望です(^-^)更新頑張ってください！ (2015年5月1日 20時) (レス) id: 27b3252a95 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 悪い男ジョンイン希望です、えくそで悪い男系が似合うのってジョンインが一番だと思うし、ぺっぱーさんが書く悪い男系読んでみたいです！更新楽しみにしています(*^◯^*) (2015年5月1日 18時) (レス) id: 1aa3a97e7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺっぱー
| 作成日時：2015年4月21日 5時
