【銀魂】ヤキモチ彼氏 (ページ13)

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彼氏:坂田銀時友情出演:土方十四郎ページ13

彼氏:坂田銀時
友情出演:土方十四郎

『…で、俺にどうしろってンだよ』

丼物にマヨをぶっかける土方さん

見るだけで吐き気のするソレは銀ちゃん曰く犬のエサ

『その…

助けて欲しいんです』

昨日男の人に絡まれ

彼氏が居るから無理

そう断ったが

証拠に彼氏を見せろ

そう言われてしまった

そして明日の13時

つまり今日の1時間後にまた会わなければいけない

すっぽかしてもいいが

そのときつけていたネックレスを盗られてしまった

『だったら万事屋に言えよ

付き合ってンだろ』

『そうだけど…銀ちゃん

今、大事な依頼が入ってるんです』

昨日からどこかのお偉いさんの護衛を頼まれているらしく

いつ帰って来るか分からない

『…ﾁｯ分かったよ』

土方さんも分かってくれたのでありがたい

そして1時間たった

『…ということでわりーな

諦めてくれ』

男に言う土方さん

私は怖くなり、彼の後ろに隠れた

『んだよ、本当にいんのかよ』

舌打ちをし立ち去ろうとしたのだ

『待って！

ネックレス返して！』

男の腕にしがみついた

『離せ！』

私を力ずくで振り払おうとする男を止めに土方さんが入るが

男は返さない

『返して！

大事なものなの！』

あれは銀ちゃんが付き合って初めての誕生日にプレゼントしてくれたのだ

大事な想い出

それを失いたくない

『離せよ！』

男の拳が振りかぶった瞬間、目を閉じたが

いつまでたっても痛みはなく

おそるおそる目を開ければ

鼻をかすめる甘い匂い

『なァ…何してんの？

俺の女に、何してんの？』

死んだような目、などと言われている目が

鋭く男を捉えている銀ちゃんがいた

男は怖くなったのか

ネックレスを投げ、足早に立ち去った

私は慌てて拾う

よかった…どこも壊れてない

そう安堵したのもつかの間

『何があったわけ？』

事情を話すことになった

『お前…

そういうときは知らせろって言ったろ』

『ごめんなさい…』

謝る私を見たあと

銀ちゃんは土方さんの方を向き

わりーな、と言った

土方さんはそれに返事をし、何処かへ行ってしまった

『これ…大切にしてくれてるのは嬉しいけど

お前が一番大事だ』

だからもう無理するな

心配そうに私を見る

その言葉に何度も頷いた

銀ちゃんは私の手からネックレスをとり、つけてくれる

『銀ちゃん…大好き』

その言葉に銀ちゃんは抱き締め、笑う

『知ってるよ

今度は土方くんじゃなくて

俺を頼ってよ』

拗ねたように言う彼に私は笑う