ENVY ＊にの＆櫻井＊ ★９月２０日更新★ (ページ4)

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４　あなたSIDE ページ4

ぽっかり空いた和の席

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その横にはまだ翔君がいるのに

和がいないだけで

こんなにも孤独を突きつけられるなんて

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一人なら泣けるのに

翔君いるがいるから泣くわけにいかないじゃない･･･

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身勝手な思いをくみ取ったように

翔君は正面を向いたまま

目の前に置かれたウイスキーのグラスを一気に飲み干した

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静かに置かれたコップの中で

大きな氷だけがそこに取り残されて

それと一緒に「俺らも帰る？」って告げられた翔君の言葉は

私に“惨め”と“孤独”を突きつける

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“はい”の返事もできないまま

隣に置いた鞄に手を伸ばそうとした時

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「――――――ｯ!!!!!」

体を乗り出した翔君の手が私の腕をつかんだ

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櫻「ｗｗｗ。嘘だよ。せっかくだしもうちょっと飲も。」

目の前にある翔君の顔･･･

その瞳に吸い込まれそうになる

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「でも･･･」

別に翔君が私に興味ないの･･･わかってるよ･･･?

そう言いたいけど

今そんな事言ったら

自分の心が完全に壊れてしまいそうな気がして言えなかった

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全部見透かしたような澄んだ瞳が

優しく揺れて

鞄に伸ばした手を引っ込めてしまう私

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「･･････有難うございます･･･///」

櫻「なにが？ｗｗｗ」

って

何も気づいてないふりをしてくれるその優しさに

ぽっかり空いた心の隙間が少し満たされた