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あれから、私は片っ端から本を読んでは
自らも書をかき連ね始めた。
ある時は、歴史を学び、自ら故人の伝記をまとめたり
ある時は自らの思い思いに身を委ね、物語を綴った。
いつしか、あの山のような量の本たちは
私が綴った本たちに追い越されていた。
そんな私の物語が、どういった経緯でか噂が広まり
それはたちまち都にある宮廷にまで名を轟かせた。
《齢10にして、歴史書から伝記、物語や詩までも読む天才がいる》
この噂はいつしか天皇の耳にも入り
天皇直々に
『宮中にあがり、女官として東宮(皇太子)の勉強係をしてくれないか』
という趣旨の手紙が届いた。
『…なんと、』
これは俗に言う、大出世である。
ねえ、物の怪さん。
あなたのいう余興に、少しは近づいているかしら?
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ゆりあ(プロフ) - 最高に面白かったです!二人の関係性から、彼女の心情の変化、特にラストの締めくくり方が凄くジーンときました。素敵なお話をありがとうございます! (2020年12月29日 10時) (レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー(プロフ) - 面白くて一気に見ちゃいました!笑源氏物語にも興味が湧きました!続編楽しみにしています! (2020年12月21日 22時) (レス) id: 13895ddbea (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - すごく面白かったです!続編楽しみにしてます!頑張ってください、 (2020年12月21日 20時) (レス) id: 8f9f2425a1 (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯 - 一話から最終話まで一気見しました!ここまで真剣に読んだのは初めてですw 続編も頑張ってください! (2020年12月21日 18時) (レス) id: 0253c03d6e (このIDを非表示/違反報告)
ミズカ(プロフ) - 続編嬉しいです!ありがとうございます! (2020年12月21日 18時) (レス) id: 9ec620cc69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アイコ | 作成日時:2020年12月18日 11時