検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:631 hit

弱肉強食修羅の世界 ページ10




結局、あのあと掃除が終わったのは、

空が白み始めてきた頃だった。

数多の前世(弱肉強食修羅の世界たち)で、鍛えたから、眠らなくても生きられる。

この時ばかりは、よかったと心底から思った。


「おッはよォう!」


「おはようございマス、太宰サン」


こんなやり取りしてるけど、太宰さんも寝てなかった。

途中から私に放り投げて壁に寄りかかってたけど、

あれ寝てるわけじゃないのちゃんと分かってるからね私。

見聞色の覇気遣いだった時期もある私をなめ腐るな。

何なら忍術も魔法も医療もできてたからな私。

ちな、忍術(実質身体能力とただのトリック)と、医療(器具さえありゃ行ける)は今もできる。

太宰さんが横でご機嫌にケータイをいじり始めた。


「あ、そう云えば、らいてふちゃん」


「平塚と呼ンでください」


「おや、すまないね。平塚ちゃんでいいか」


ちゃん付け擽ったすぎない?まぁいっか。


「君、携帯は持ッてるのかい?」


さて、ここで私の初期の所持品をご紹介。

色々書かれた手帳と一万円。ハイおしまい。

銃社会の中、頼れるものは自分の拳だけってか泣くよ。


「アリマセン」


「ふむ…それは困ッた」


一切困ってない気がする。


「必要ないデス」


「そうかい」


会話が切り上げられたようでホッとした矢先、

じゃあね〜と言って、太宰さんが部屋を出た。

ドラム缶片腕に。

……もう知らね。

あとは頑張れ敦君。





「電話が来たから出てみたのに!!何やッてるンですか太宰さぁぁぁん!!??」


「助けてくれ給えよ〜」


お祓い行こか?→←お掃除たぁいむ!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.8/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れれりるれよ。 | 作成日時:2023年10月5日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。