字面は朗報、中身は悲報。その名も、…なんだろ。 ページ8
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「待て待て待て!!正気か太宰!?!?そもそも、誰だこのふs…小娘は!!」
今不審者って言おうとした?
「何ッて…異能力者だよ」
「はァ!?」
「国木田、流石に失礼だよ」
どうも、即席異能力者です、ハイ。
「あ、でも、お名前を聞いていませんね!」
「そうだッたね。ご麗人、ぜひとも私と心中を…!」
「……平塚」
「え?」
「ワタクシは、平塚らいてふデス。心中の方は…えッと、お断り、しマス」
我ながらクッソ片言すぎて泣きたい。
最推しと二推しの前でこんな醜態を…!
はー、まぢ病んだ。
ふっと視線を上げると、
翠色の目と視線がかち合った。
……え、翠?
「ふーん、面白そうじゃないか」
翠は見えなくなった。
「太宰、僕この子気に入ッた」
…世界一の名探偵が開眼しました。
さっき。私の目の前で。
これ朗報ですか悲報ですかどっちですか。
「それにさァ、君…平塚ッて云ッたよね」
「あ、ハイ」
「君、家がないンでしょ?」
「え」
家どころか戸籍も親もありませんけどまぁはい。
で、なんで分かるの。
世界一の名探偵だからですかそうですか。
「それじゃあ着いてくればいい!少なくとも、今日は野宿しなくてもいいようにできるよ」
今日「は」…?
昨日野宿したことまで綺麗にバレてて草。
まぁいっか。もう当たって砕けた方が話が早い気がする。
「じゃあ、お願いしマス」
…もう私このキャラを通すしかないなこれ。
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作者名:れれりるれよ。 | 作成日時:2023年10月5日 21時