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鉈とか鎌とか、大きな刃物って格好いい。 ページ34




社の硝子が粉々でした。

びっくりするほど。

もうほんと、文字通り粉。


「…帰ッたか」


「肝心な時に社におらず申し訳アリマセン」


「……いや、そうではなく」


「え?」


「お前、肩をやられただろう」


「……あ」


やべ、確かに。出血はとうに止まってたから気づいてなかった。

この状態で私喫茶店に行ったの?嘘すぎじゃない?


「それで、だ。我が社には優秀な女医がいるのだが…」


私の首はブリキになったのか。

そのくらいの不自然さで、顔を右に向ける。

鉈を構えた絶世の美女がそこにいた。


「…何を……?」


「治療だよ」


「鉈で?」


「鉈で」


「えっちょ、ま…」





「あああああああ、あああああああああああああああああああああ!?!?あああああああああああああああああ、あああぁ、あ………」




「あッ」




「……可哀そうに」


「何回やられたのか…」


「考えるな谷崎」


「ハイ」


「え?え、え?あれは…」


「治療だよ、お前もいつか経験するだろうさ」


「ヒエッ…」

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作者名:れれりるれよ。 | 作成日時:2023年10月5日 21時

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