よ〜びすてにしてご☆め☆ん☆ ページ33
、
押し付けられた白いスーツに袖を通した。
案内された席に座る。
目の前に道化師がいるという事実に脳みそがバグりそう。
「何頼む〜？」
「……」
「あ、まだ迷い中？じゃあ先に決〜めよッかなァ〜」
もうこうなりゃヤケだ(２回目)。
やるしかねぇ腹をくくれ。
「ここでクイズ、デスヨ！」
「お、クイズ！！」
「ワタクシが食べたいメニューはどれデショーカ！！」
「え〜、え……ヒントちょうだい！！」
「ヒントは〜、甘くて白くて三角！！とあと苦いやつ」
「ショートケーキとコーヒー！」
「せいか〜い」
「コーヒーついですぎない？」
「唐突に飲みたくなりマシタ」
「じゃ、２人とも決めたしちゅうも〜ん！！」
自分のはクイズにしないんかい。私かなり勇気振り絞ったのに。
結局、道化師ニコライ・Gはモンブランを頼んでいた。
オシャンティ。おしゃれって意味だけどこの言葉もしや古い？
さほど待たされることもなく料理が到着。
こんな不審者２人組にも丁寧な接客あざす。
「……」
結論。
騒がしかったけど美味しかった。
お支払いはほんとにニコライがしてくれた。
これで貸し借りゼロ、って言って。
スパダリかよ。(未来の)敵だわ。
ニコライのハイテンションさに本気で引いた。
あれが道化師か…
「どうした、何か悩み事か〜い！？」
「仮面付けてるだけで自分のことを道化師と呼んでいることに対する自分自身への嫌悪デス」
「さっきまでのテンションどこいったの」
「あなたこそが、道化師なのだと、身をもって感じマシタ」
「………そんなことないと思うけどなァ」
「本当デスカ？」
「さァ？真偽不明の道化師の戯言さ！」
「…では先ほどのワタクシの発言も、ピエロの戯言ということで」
「はいは〜い、それじゃ、この辺で！またね〜、平塚らいてふちゃん！！」
待て私名前教えてないぞ。
まぁいっか。
「えぇ、ではまた、ニコライ」
向こうも教えてないこと知ってるんだからこれでお相子。
いつかのことはいつか考えればいいさ！
それはそれとして咄嗟だったせいで呼び捨てにしてゴメン！！
鉈とか鎌とか、大きな刃物って格好いい。→←おひさままぶすぃーね。日焼け止め必須。
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作者名：れれりるれよ。 | 作成日時：2023年10月5日 21時
