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のど飴っておいしくないんだよなぁ… ページ24




始まってるぅぅぅぅ!!!

ハイ、今何が起きているかといいますと、

私の視界ギリギリに映る路地で、

ひぐっちゃんが銃を向けてるよ☆

こういう時こそ異能だ。

とにかく発動範囲20メートル以内に氷の壁を…


「異能力【小さき生命】」


よっし間に合ったナオミちゃんも谷崎君も無事だ!!


「な、ッ!!」


目を見開く樋口さんの目の前で、氷の壁がはらはらと消えていく。


「ヤァ、ポートマフィアの蜂蜜サン」


「は、蜂蜜…?」


樋口さんよりも蜂蜜さんの方が良いなって思ったんだ。

アニメで観る何倍もトゥルントゥルン。

キューティクルすごい、女子力の塊。

しかも名前聞いてないからね私。

もうほんと、下手に口滑らすと死ぬから。

最推しQOL爆上げ大作戦の為にはありとあらゆる注意を払うのだ…!!

とかなんとか、脳内でやってる間に、


「谷崎サンたちは社に戻って、誰か呼んできてクダサイ」


表面上は冷静に谷崎兄妹を探偵社に逃がす。

嗚呼、分かってるよ。


「がは、ッ!」


背後に迫る黒布くらい。


「平塚さ……ちゃん!!」


あ、言い直した。


「死を惧れよ」


引き裂かれて血がにじむ肩。


「殺しを惧れよ」


白いスーツをフョードルさんに預けておいてよかった、


「死を望む者」


黒いシャツだけだから、血の色が分かりにくい。


「等しく死に」


血の色ってあんまり好きじゃないんだよねぇ。


「望まるるが故に」


うっわぁ、それでも鉄臭い。


「…ゴホッ」


道化師は笑われる側だけどね。


「痛いじゃないデスカ、何するんデス?」


傷つけられる側じゃないんだよ。


「ポートマフィアの狂犬サン」


独特なグラデーションの毛先、

あまりよくない顔色。


「然り、僕は…」


空間をも喰い散らす、黒獣。


「芥川。」

標識(賢治くん)とビンタ(やつがれくん)ってどっちが痛いかな。→←イケメンの体調不良っていいよね…(存在が特級呪物)



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作者名:れれりるれよ。 | 作成日時:2023年10月5日 21時

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