検索窓
今日:19 hit、昨日:3 hit、合計:646 hit

イケメンの体調不良っていいよね…(存在が特級呪物) ページ23




「…大丈夫デスカ?」


いいか平塚らいてふ(偽名)、落ち着け。

素数を数えつつ率直な心配を寄せろ。

相手は魔人だ。

どっからどう見ても貧血起こさないはずがない顔面蒼白男だ。

そして今恐らく大絶賛貧血だこの人。

医療知識と技術を持った転生のプロをなめんなよ。


「…仰向けになれマス?」


「できると思いますけど…」


白スーツを脱ぐ。

下がちゃんと長袖で良かったと思う。

…洗ってないし昨日風呂にも入ってないけど……

ごめんねドスくんっ!!

一言断ってから足の下に白いスーツを畳んで置く。


「此処は、余り治安が良くありマセン。安静は大事、デスが、お気をつけて」


何を考えてるのか全く分からない瞳が私を見る。

口角は上がってるけどこれが何を意味するのかなんざ分かったこっちゃねぇ。


「…ありがとうございます」


「お気にナサラズ」


「孰れ返しますね、これ」


返さなくていいのでこれ以上私に命の危険を近づけないでください。


「……それでは」


なんで私は道に迷ったんだろ。

そんなことを考えて路地を出ようとして、

私の地獄耳は声を掴んだ。


「やァやァ!どうだった?」


「うるさいです少し静かにしてください」


…私、迷ったわけじゃないのでは、これ。

のど飴っておいしくないんだよなぁ…→←世界一の方向音痴、作者です。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.8/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れれりるれよ。 | 作成日時:2023年10月5日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。