イケメンの体調不良っていいよね…(存在が特級呪物) ページ23
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「…大丈夫デスカ?」
いいか平塚らいてふ(偽名)、落ち着け。
素数を数えつつ率直な心配を寄せろ。
相手は魔人だ。
どっからどう見ても貧血起こさないはずがない顔面蒼白男だ。
そして今恐らく大絶賛貧血だこの人。
医療知識と技術を持った転生のプロをなめんなよ。
「…仰向けになれマス?」
「できると思いますけど…」
白スーツを脱ぐ。
下がちゃんと長袖で良かったと思う。
…洗ってないし昨日風呂にも入ってないけど……
ごめんねドスくんっ!!
一言断ってから足の下に白いスーツを畳んで置く。
「此処は、余り治安が良くありマセン。安静は大事、デスが、お気をつけて」
何を考えてるのか全く分からない瞳が私を見る。
口角は上がってるけどこれが何を意味するのかなんざ分かったこっちゃねぇ。
「…ありがとうございます」
「お気にナサラズ」
「孰れ返しますね、これ」
返さなくていいのでこれ以上私に命の危険を近づけないでください。
「……それでは」
なんで私は道に迷ったんだろ。
そんなことを考えて路地を出ようとして、
私の地獄耳は声を掴んだ。
「やァやァ!どうだった?」
「うるさいです少し静かにしてください」
…私、迷ったわけじゃないのでは、これ。
のど飴っておいしくないんだよなぁ…→←世界一の方向音痴、作者です。
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作者名:れれりるれよ。 | 作成日時:2023年10月5日 21時