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やっちまったなァ!!?? ページ21




ここ!!ここ!!

何気に私の人生がかかっていると言っても過言じゃない!!

戸籍もない、家もない、そして親もいない。

このくらい、太宰さんならとうに分かっているはず。

そして身なりから考えてどう考えても変質者。

そんな人間の答えに、少しでも違和感が混じれば……

それは、死を意味する。


「無駄だ、小僧、娘。武装探偵社の七不思議の一つなのだ。こいつの前職は」


「最初に中てた人に賞金が有るンでしたッけ」


敦君の気配が変わる。

きりちゃんじゃないんだから。

もうちょっと冷静に…

といっても無理か。


「ちなみに懸賞金は如何ほど」


誰も中てられず、膨れ上がった賞金額…


「総額、70万」


敦君が立ち上がる。

その目が、金に眩んでいた。


「中てたら貰える?本当に?」


「ジ殺主義者に二言はないよ」


さぁゴングが鳴ったぁ!!

これほどまでに勝ち負けが見えている試合があろうか!!


「勤め人!」

「違う」

「研究職!」

「違う」

「工場労働者!」

「違う」

「作家!」

「違う」

「役者!」

「違うけど…照れるねェ」


痺れを切らしたように国木田さんが吐き捨てる。


「だから本当は浪人か浮浪者の類だろう!?」


「違うよ、この件では私は嘘はつかない」


皆が困惑したその時、

谷崎さんの携帯の呼出音が鳴った。

どうやら依頼らしい。

すたこらさっさとみんなが動き始める。

最後尾を、少し離れてついていく太宰さんと、

取り敢えずついていく私。


「いやァ、君の答えは聞けなかったねェ」


ここで、私の脳みそに悪魔が居座った。

そして、思考回路を叩き切った。


「蛞蝓とロリコン」


「……は?」


やっべぇやっちまった。

世界一の方向音痴、作者です。→←大事なことは繰り返して言いましょう。



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作者名:れれりるれよ。 | 作成日時:2023年10月5日 21時

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