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映画って馬鹿みたいに泣けるやつあるよね。 ページ12




国木田さんを筆頭に、ダッシュで走り始めた。

体力あってよかった…転生あざ…


「爆弾魔って、他に何か武器を所持してマスカ?」


「否、だが人質が居て迂闊に動けん」


「なるほど」


オッケイオッケイ、原作通りね。


「というか…平塚、お前日本人なのか?だいぶ片言だが」


唐突に答えに困る質問やめて???


「…黙秘しマス」


秘儀、なんにも言わない!!


「……そうか」


「分からないことがあれば何時でも訊いてくれ給え!」


「ぼ、僕も、何かあれば…」


「ありがとうございマス」


なんだかんだで探偵社前まで来た。

爆弾魔に気づかれないよう静かに扉を開け、物陰から様子を伺う。


「嫌だァ……もう嫌だ………全部お前らの所為だ……武装探偵社が悪いンだ!!」


爆弾魔が、人質を強く掴む。

敦君は目を見開いてる。

敦違う、それ演技や。


「社長はどこだ、早く出せ!でないと、爆弾でみンな吹ッ飛ンで死ンじゃうよ!」


「あちゃー」


緩。尊。良。

さすが推し。


「怨恨だ。犯人は探偵社に恨みがあって、社長に会わせないと爆発するぞ、と」


これを最初聞いた時に「れんこん」だと思ってしまった私を誰かぶん殴れ。


「ウチは色んな処から恨み買うからねェ」


太宰さんが、人質の足元にある爆弾を見る。


「うん、あれ高性能爆薬だ。この部屋くらいは吹き飛ンじゃうね」


「ジ殺に使えそうデスネ」


「平塚さん、多分それ今云う事じゃないです」


「爆弾に何か被せて爆風を抑えるって手もあるけど……この状況じゃあね」


「どうする?」


「会わせてあげたら?社長に」


「殺そうとするに決まッてるだろう!それに社長は出張中だ!」


「…出張中デスカ」


「そうだ」


「と、なると……人質をどうにかしないと」


ここまでの会話のテンポめっちゃ良かったわ。

推し2人は目を合わせ、構えをとる。

側から見たら真剣そうだし、

現に敦君も期待の眼差しを向けている。

敦違う。それじゃんけんや。

道化師って笑うものでしょ?→←お祓い行こか?



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作者名:れれりるれよ。 | 作成日時:2023年10月5日 21時

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