ロシアを歩こうinアメリカ編← ページ15
【一ノ瀬サイド】
「10分後、玄関前」という約束をし、今はマークと二人で奏を待っている。
スマホで約束の時間まであと何分かを確認していると、奏がやってきた。
奏「ごめんよ、待たせてしまったかな」
マ「いや、大丈夫だ。俺たちも今来たところだ。」
一「ああ。じゃ、行こうか！」
俺の服は、ロゴの入った黒のパーカーにジーンズ。青と白のスニーカー。
マークが、白の服にアメリカ柄のパーカーに黒のズボン。黒のスニーカー。
奏は襟なしの白シャツに膝くらいまでのベージュのスカート。黒のカーディガンを
羽織り、ヒールのある黒いブーツを履いている。ベージュのバッグを持っている。
シンプルで柄がないコーディネートが奏の素の美しさを際立たせている。
さすが奏、といったところだな。
俺がボーっとそんなことを考えていると、目的の町に着いた。
たくさんの店が並んでいる。面白いものを売っている店もあった。
マ「奏、何時までに帰ってればいいんだ？」
奏「ああ、6時までに帰っていればOKさ。」
一「今は2時半。帰りの時間を入れても3時間はあるな。」
奏「片っ端から見てくかい？」
マ「それが一番無難かもな。一ノ瀬はどうだ？」
一「ああ、それでいいよ。さ、行こう！」
一「ここは・・・アクセサリーの店か？物凄くギラギラしているが(苦笑)」
マ「ああ、そのようだな。・・・奏？」
奏「ん？何だい？」
マ「いや・・・。とてもそればっかり見ていたから。」
奏「・・・これ、とても私の姉に似合いそうなんだ。誕生日が近いから
買おうか迷っていてね。」
奏が見ていたのは、とても綺麗な花飾りがついた髪留めだった。
一「姉がいたのか？」
奏「ああ。私とそっくりでね。違うのは性格と趣向、目つきぐらいだね。」
マ「日本にいるのか？」
奏「・・・分からない。5年前から行方不明なんだ。」
一・マ「「！！」」
マ「すまない、辛いことを聞いてしまった・・・」
奏「いや？別に姉との記憶があまりないんだ。丁度5年前から前の記憶が
あまりなくてね・・・」
一「そうか・・・。」
奏「決めた。買ってくるからちょっと待っててくれ。」
一・マ「ああ。」
―――
奏のお姉さん・麗さんはこの後のお話でも出てきます。キーパーソンです。
追加設定：月城麗→←対ロシア戦の準備とかクッソめんどいから。
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作者名：ウララ | 作成日時：2021年2月12日 19時
