波乗りかき氷

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私にはお金持ちのパパとママがいる

妹もいる



ずっと可愛がられてたのは妹だった

ちょっとしたことでも、まるでとてつもなく凄いことを成し遂げたかのように褒められる妹

それに比べて私はどんなに頑張って大きなことを成し遂げても、お姉ちゃんなんだから当たり前




結局私が中学校に上がると同時に
私とこのマンションとお金だけ置いて3人でどこか行っちゃった


いつもそう


お金さえ渡せば良いと思って




いつもお金で丸め込まれてきた





確かに最上階で高級な家具ばかりなら誰だって驚く

羨ましいと思う人だっていると思う







でも私には隆弘の家みたいに温かさが無い


小さい頃の写真も、家族の写真も無い





だから隆弘の家にお邪魔した時正直羨ましさでいっぱいになった



お金を持つと人は汚れてしまう





パパが再婚する前はきっと大切にされていたはず





ママと再婚して私に妹ができて



パパの私に対する態度も変わっていった



知ってる




パパはお金に目が眩んだんだって









そのために私が邪魔になった









再婚する前の最後の私のワガママは

"かき氷買って"


海でパパが買ってくれて食べたかき氷


嬉しくて、美味しくて



私がかき氷を好きな理由









隆弘は一カ月家に1人で少し寂しいって言ったけど


私はこれが普通



寂しさなんか感じない





1人には慣れてるはずだけど




今は隆弘が離れていくのが怖い

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