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『………わあ、おはようございます。』

「おはよ」

『………あ、すがいさんもおはようございます』

「もりちゃんこれ離して?(笑)」



彼女が真っ先に視界にいれたのは福良さんで。まあ福良さんはしゃがんでて、俺は立ってるから、そうなるのは仕方ないんだけれど。上からおはよって声をかければ、首だけ後ろに向けて、いつもの寝起きの間延びした声でおはよーって笑われて。

相変わらず福良さんのTシャツは掴んだまま、というかその事実に気付いていない彼女は、言われて初めて気付いたようで。わ!え!恥ずかし!ごめんなさい!って、急に喋り出した。あーあー、寝転がりながら暴れないよ、ほんとに。



「いいけど(笑)ほら、もうすぐ撮影始めるよ」

『はあーい』



そう言って彼女に声をかけて、ぽんと肩をたたいて、立ち上がった福良さんと。むくっと体を起こした彼女。撮影準備を始めようとしている福良さんを、彼女がぼーっと見つめていると思ったら、突然言葉を発して。



『福良さんって絶対モテますよね』

「え?なんで(笑)」

『だって起きるまで掴んだままでいさせてくれたんでしょ、あと起きてって軽くボディタッチされる感じとか、ちょっと気がある女の子ならころっといっちゃいそう』

「そんな俺がたぶらかしてるみたいな言い方しないで(笑)」



女の子って、こうふとした優しさとか突然何気なく触れられるとか弱いものかね、やっぱり。ふーんって思いながら、ソファの端に座れば、なんか須貝さん拗ねてるよって、福良さんに笑いながら言われて。



『え、なんで?(笑)』

「いーや?」

『ええ、なに(笑)』

「一応言っておくけど、あなたも福良さんタイプなんだからね」



え、なに、どゆこと?なんて言う彼女と、あははっなんていつもの声で笑ってる福良さんと。あー、俺福良さんの彼女と分かり合える気がするって言ったら、紹介しませんって言われた。ケチ。

なんとなく意味を理解してきたらしい彼女は、えー?心配してくれてるのー?なんて、にやにやしながら覗き込んでくるから。目の前に顔があって2人して一瞬止まって、おでこをぺちって叩いたら、いたー!って笑われた。

キスしたくなったとか、一瞬だけ触れるならいいかなって思ったとか。思ったけど、ここはオフィスで目の前に福良さんがいることを咄嗟に思い出した俺すごい。まあ、はい、いちゃつかないよーって言われたけど。






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素直な理由は / izw→←無自覚が最大の敵 / sgi



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エンスイ(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます!リクエストは受け付けているのですが、今書いているメンバーでいただけたらと思っており、tmrさんは私自身も雰囲気等あまり理解できていない部分もあり難しいかもしれないです……。今後機会があれば書かせてください…! (2021年2月22日 2時) (レス) id: 275b77238f (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - はじめまして、いつも読ませていただいてます。リクエストなんですが、tmrさんを出来ますか?出来たらよろしくお願いします。これからも頑張って下さい。 (2021年2月20日 23時) (レス) id: 192c096d22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エンスイ | 作成日時:2021年2月17日 12時

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