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Side kwmr
仕事を終えてスマホを見れば、彼女から電話がかかってきた通知が1つ。電話なんて珍しいな、と思って、かけ直したが彼女は電話に出なかった。直感的に、なんだか嫌な予感がして。
既にいつもよりは、だいぶ遅い時間だが、早く帰った方がいいような気がして、家への帰路を急いだ。帰ってきてリビングのドアを開ければ、灯りのついた部屋と、仕事から帰ってきたままの服装であろう彼女がソファに横になっていた。
少し視線をずらせば、テーブルの上に処方された睡眠薬の袋が置いてあって、心臓が止まるかと思った。彼女がそんなことをするとはないと思っているが、近付いて、ゆっくりと寝息を立てている姿を見て安心する。
テーブルを見れば、1錠だけ錠剤を出して飲んだようだ。彼女はかつて、不眠症になりかけて睡眠薬を処方してもらっていたことがあったが、最近ではほとんど通常通り眠れるようになっていた。同棲を始めたのは、それもあるのだが、久しぶりにこの袋見たな。まだ残っていたのか、なんて。
寝ている彼女の顔を親指で撫でれば、落としていない化粧と、しっかりと涙の跡。何かあったとしか考えられない状況だが、なんとなく想像もつく。自分が辛いから睡眠薬飲むなんて、しちゃいけないってこと、彼女が1番分かっているだろうに。
「ごめん、居てあげられなくて」
そう呟く声も寝ている彼女には届かないだろうが。薬を飲んだのであれば、きっと朝まで起きないだろう。カレンダーを見れば明日は彼女は休み。僕も、明日はリモートで作業にさせてもらおうかな、と思って。
ソファから彼女を持ち上げて、ベットに横にさせる。服もシワになっちゃうかも、なんて思ったが、まあ、このままでいいだろう。化粧だけ落としてあげるか、と思って、ベット近くにあるメイク落としのシートを1枚とって。軽く顔にあててあげて。
大方落とし終わったところで、頭を撫でて、布団をかけてあげて。はあ、ごめん、ほんとに。なんてため息を。
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エンスイ(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます!リクエストは受け付けているのですが、今書いているメンバーでいただけたらと思っており、tmrさんは私自身も雰囲気等あまり理解できていない部分もあり難しいかもしれないです……。今後機会があれば書かせてください…! (2021年2月22日 2時) (レス) id: 275b77238f (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - はじめまして、いつも読ませていただいてます。リクエストなんですが、tmrさんを出来ますか?出来たらよろしくお願いします。これからも頑張って下さい。 (2021年2月20日 23時) (レス) id: 192c096d22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エンスイ | 作成日時:2021年2月17日 12時