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10分くらいだろうか、そんななんでもない会話をしていれば、遠くの方から彼の名前を呼ぶ声が聞こえて。あ、Aちゃんごめん、なんて。
『ううん、遅くにごめんね』
「全然。Aちゃんは？これから寝るの？」
『うん、あとちょっとしたら』
「そっか、おやすみ」
そんな優しい声で言われて、何故か分からないけれど、目頭が熱くなって、彼におやすみと返して。少し声が震えちゃったかもしれないけど、きっと大丈夫かな。切った瞬間、流れてくる涙は一体何の涙なんだろう。ああほんとに、世界で1番の不幸者みたいな気持ちになるこの一瞬はほんとに、全部生理のせいだ、ああ、寝よ。
涙を拭ってコンタクトだけ外して、そのままベットに入って、目を閉じた。1日くらい化粧落とさずに寝ても大丈夫、お風呂は明日の朝、なんて全てを肯定化して。
翌朝、無機質なアラームの音で目覚めて。鏡を見てうわ、なんて昨日肯定化した事実を恨んだりする。昨日の夜あんなにも情緒不安定だった感情は幾分かマシになっていて。やっぱり夜ってのもよくないな、なんて朝は至って冷静だ。
朝からシャワーを浴びて、歯磨きをして、情報番組を見ながら髪の毛を乾かして、ストックしてあった飲むヨーグルトを飲んで、鏡の前で化粧をして玄関を出る。今日はちょっとだけ遅くなっちゃったけどしょうがない。だって生理だもん、私もうフレックスの会社じゃないと生きていけないな、なんて。
いつも通り仕事をこなしていれば、気付けばもう日は落ちはじめていて。21時までには家に帰りたいな、なんて思いながら仕事を進めて。ぴったり20時くらいに仕事を終わらせて、これだったら大体21時くらいに家に着けそうかななんて思って、まだ残ってる周りの人に声をかけて会社を出る。この仕事にもだいぶ慣れたものだ。
マンションのエントランスにあった時計をみれば、ぴったり21時。時間遅いけど今日は軽く何か食べようかななんて思いながらエレベーターに乗って。玄関で靴を脱いで、廊下の電気をつけて。あれ、リビング電気付いてる。
「あ、おかえり。」
『…………え、』
「遅かったね？最近ずっとこんな？」
リビングを開ければローテーブルでPCと向かい合ってる彼がいて。投げられた質問に私が答えないからか、何で突っ立ってんのって笑われてしまった。
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エンスイ(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます！リクエストは受け付けているのですが、今書いているメンバーでいただけたらと思っており、tmrさんは私自身も雰囲気等あまり理解できていない部分もあり難しいかもしれないです……。今後機会があれば書かせてください…！ (2021年2月22日 2時) (
レス) id: 275b77238f (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - はじめまして、いつも読ませていただいてます。リクエストなんですが、tmrさんを出来ますか？出来たらよろしくお願いします。これからも頑張って下さい。 (2021年2月20日 23時) (レス) id: 192c096d22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エンスイ | 作成日時：2021年2月17日 12時
