なんだって特別 / fkr ページ17
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目の前には難しい言葉が書かれた本が積み重なっていて、テキストが広げられている。こんなに参考書のようなもの達を広げて、シャーペンを持って、ザ勉強という感じは学生ぶりかもしれない。
何か専門的なものを扱う職種とか、営業職の人とかは、きっとこうやって日々勉強してるのかな、なんて尊敬までしはじめてしまう。というのも、今回新しい仕事を任された。
エンタメ業界と言われるこの業界にも、専門的な知識が必要なものはいくらでもある。新しく任された仕事は、私にとって経験のない仕事で、もちろん会社では先輩方が教えてくれるのだが、資格だって存在していて。
この資格強制じゃないんだけど、勉強だけでもしておくと、役に立つかも、なんて言われて、まあ持っておいて損はないだろう、と思って勉強し始めたのだ。
試験は今週末。普段の仕事から帰ってきて、家で勉強をするというのは、何とも労力のいることだ。これだから、学生のうちにちゃんと勉強しとけよって言われるんだろうな、学生のうちに真面目に勉強する人と、社会人になって後悔する人どちらが多いのだろうなんて、ふと思ってしまうくらいには、集中力はなくなっている。私はこの状況からして、どう考えても後者なんだろうなと、笑わざるを得ない。
なんとか気力を保って、ある程度進んだところで、カップに入れたコーヒーも冷めてきたし、新しいものを入れて、もう少しやって今日は寝ようかな、なんて思って立ち上がった時に、ソファに置いてたスマホが鳴った。
画面を見れば、その電話の相手は拳くんで。画面をタップして出れば、もしもし？なんて、いつもの声が聞こえて、顔が綻ぶ。
『もしもし、どうしたの？』
「んー、なにしてるかなって、」
えー？なんて言う私に、あと声が聞きたくなって、なんて言われて、嬉しくなって思わず笑う。その笑い声が聞こえたようで、耳元からは、ちょっと、笑わないでよ、なんで声が聞こえてくるけれど。
ごめんごめん、なんて謝りの言葉を入れて、この前話した資格の勉強してたよ、なんて答えれば、あ、ごめんもしかして邪魔した？なんて言われて。
『ちょうど休憩しようと思ってたところだから、タイミングばっちり』
「ほんと？じゃあ、あんまり長くしてもだから、ちょっとだけ電話しようよ」
そんなことを言われて、淹れなおしたコーヒーをテーブルに置いて、ソファに軽く横になって。スピーカーフォンにして、ゆっくりと会話をしはじめる。
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エンスイ(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます！リクエストは受け付けているのですが、今書いているメンバーでいただけたらと思っており、tmrさんは私自身も雰囲気等あまり理解できていない部分もあり難しいかもしれないです……。今後機会があれば書かせてください…！ (2021年2月22日 2時) (
レス) id: 275b77238f (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - はじめまして、いつも読ませていただいてます。リクエストなんですが、tmrさんを出来ますか？出来たらよろしくお願いします。これからも頑張って下さい。 (2021年2月20日 23時) (レス) id: 192c096d22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エンスイ | 作成日時：2021年2月17日 12時
