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2人掛けのダイニングテーブルに向かい合って座って、彼女の作ってくれた料理を口にする。そのかさ増しした何かは、確かに角煮ぽい味がして美味しい。
『え、美味しいね、これ』
「ね、初めて作ったの？」
『そう。簡単そうーって思って』
彼女にその気があるのかないのか、分からないが、毎回美味しい料理が出てくるし、1年が過ぎた今だって新メニューも度々登場するのは、嬉しいものだ。
ありがとね、いつも。なんて言えば、どういたしましてーなんて笑いながら返ってきて。そしてこの前死んでて3日連続UberEatsとかでごめんね、なんて言葉が追加された。
そんなこと僕は気にしてなかったのに、彼女は気にしてしまうものらしい。決まった時間というものがない仕事で、僕より遥かに忙しいことはわかっているのに。
「ねえ、週1くらいさ、僕が作ろうか？」
『…………………え？』
「好きで料理してくれてるのは分かってるけど、帰ってきたら手料理があるってのも、よくない？」
まあ、僕は大したもの作れないけれど。食材とかは週1回お休みの日に買い溜めしてる彼女に頼んでしまうかもだけど。彼女のために僕も何かしてあげたくなって。
『えー、じゃあ、そうする…？』
僕のことを伺うように覗く彼女は、僕の料理を信じていない気持ちと、月1じゃなくて週1にしちゃっていいの？って心配してるってところかな。
まあ僕の料理なんてほとんど出したこともないから、当然なんだけど。無理やり、じゃあ来週からね。うーん、水曜日とか？なんて言ってみれば、ほんと無理なら全然いいからね？と補足された。
手始めに何を作ろうかな、なんて思えば彼女が言葉を発して。
『あ、買い物は私が行くから、何が出てくるかは分かるってことか』
「………まあたしかに？」
『なに作る？簡単なのだと、なんだろ、無難にカレーとか？』
うん、しばらくはこのスタイルでいこう。彼女と一緒にメニューを決めて、僕がレシピを見ながら作る。これがしばらく続いたら、たまにはサプライズしてあげようか、なんて。
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エンスイ(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます！リクエストは受け付けているのですが、今書いているメンバーでいただけたらと思っており、tmrさんは私自身も雰囲気等あまり理解できていない部分もあり難しいかもしれないです……。今後機会があれば書かせてください…！ (2021年2月22日 2時) (
レス) id: 275b77238f (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - はじめまして、いつも読ませていただいてます。リクエストなんですが、tmrさんを出来ますか？出来たらよろしくお願いします。これからも頑張って下さい。 (2021年2月20日 23時) (レス) id: 192c096d22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エンスイ | 作成日時：2021年2月17日 12時
