困惑 ページ10
｢………。まさか、ご飯を食べられないとは、思いませんでした。私めは、審神者様のところに行って様子を見てきます。｣
さっきまで油揚げを食べてたこんのすけは、そう言って審神者を探しに行った。
｢僕、悪いことしちゃったかな。まさか、こんなことになるなんて思わなかったよ。｣
｢光坊のせいじゃないだろ。そんなもん俺らは知らなかったんだ。｣
｢それに、お味噌汁は普通に飲めていたからね。なにも食べれない、というわけではないだろう。｣
｢…そうだね。ありがとうね。鶴さん、歌仙くん。｣
｢今は、うじうじしちょってもなんも変わらんし、わしらは目の前のご飯を食べようぜよ。｣
陸奥守の言葉で食事が再開した。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
審神者は離れの本丸に面している縁側で踞っていた。
離れは本丸と同様に荒れている。そんななかで一人静かに泣いていた。
｢審神者様?｣
こんのすけが声をかけると、少女は泣くのを止めた。
こんのすけは、どう声をかけるべきか迷った。嘔吐したときに、ここで誰かに殺されるのかと疑うほどに怯えていた少女に理由を聞いても良いものかと。
すぐに広間から立ち去った少女は、この事に触れてほしくないのかもしれない。
この少女は、自分達と同じように心も、体も傷ついているのだから。
いや、まだ、自分達の方がまだましかもしれない。
誰かから傷つけられた傷は見るたびに傷つけられたことを、その時の状況を鮮明に甦らせてくる。刀剣男子は手入れをすれば傷はなくなるし、自分も審神者の霊力に触れてさえすれば傷はすぐになおる。
ただ、人間は治らない。傷ついてもすぐには治らない。治療をしっかりしなければ痕も残る。
そして、その傷を見る度、傷つけられたことを思いだし心も傷つく。
心の傷しか残らない、自分達の方が何倍もましだ。それ以上傷つくことはあまりない。
こんのすけは、ただ、そこで少女を見つめていることしかできなかった。
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更新、凄い遅くなりました。すみません。
テストよ、今すぐ滅んでくれないだろうか？
更新ペースはほんとに遅いですが、少なくとも土日祝日はあげたいなぁ。と思っています。
更新は、気長に待っていただけると嬉しいです。
24000以上のhit、500人以上のお気に入り登録ありがとうございます。7/9
長くなってしまいすみませんでした。
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華音(プロフ) - 初めまして！！刀剣乱舞大好きで読ませて頂きました♪終わりの表示になってしまっておりますが｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡もう続きは更新されないのでしょうか? (2022年8月22日 19時) (
レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
キックーノ(プロフ) - ありがとうございます！ゆっくりですが頑張っていきます (2018年10月2日 17時) (レス) id: b023b778d0 (このIDを非表示/違反報告)
ル・カルコル - 夢主ちゃん可愛っ…！勉強などで大変なこともあるかもしれませんが更新頑張ってください！気長にお待ちしていますよ！ (2018年10月1日 9時) (レス) id: b71053a6ff (このIDを非表示/違反報告)
キックーノ(プロフ) - ありがとうございます！返信が遅くなってしまいすみません。いい作品になるよう頑張っていきます。 (2018年8月28日 15時) (レス) id: b023b778d0 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - とても面白くて読みやすいです！これからもがんばってください！ (2018年8月22日 18時) (レス) id: ea11d81977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キックーノ | 作成日時：2018年6月22日 1時
