急転/2(side凛月) ページ9
「「……は？」」
ナッちゃんの声と、俺の声が重なる。一方、微笑を浮かべた執事は、つらつらと言葉を続けた。
「彼女はプロデューサーになって暫くです。仕事も的確にこなしておりますし、そろそろ大きな仕事を任せて良いのではないかと会長さまがおっしゃいまして。急な知らせになり申し訳ないのですが、本人は昨日快く了承してくださいました」
その発言に、おかしいところは何もない。むしろ当然のことだろう。でも、けど、待って。
「……Aは？」
「ちょっと凛月ちゃん、馬鹿ッ」
慌てたナッちゃんの鋭い声が飛んでくるけど、ナッちゃんも顔面蒼白だった。いや、なにが起こってるか分からなくて混乱しているんだろう。それは俺もだけど。
一方、幸運なことに相手は特に不審に思ったわけでもないらしく、慇懃な態度のまま俺たちの疑問に答えてくれた。
「彼女も残念ながらライブに同行することとなっております。また何か起こす可能性もありますし、ニナさまと一緒に行動させるのは些か不安ではありますが……knightsの皆さま方がいらっしゃるなら安心でしょう。それに加え、UNDEADの皆さまもお手伝いにしてくださる様ですし」
「は！？」
なにそれ聞いてない。ニナ？ニナが、兄者に頼んだの？それとも、兄者が勝手についてくることにしたの？
理解しがたい情報ばっかりが頭に飛び込んできて、眠気はすっかり吹き飛んだけれど、さすがに頭の中がぐちゃぐちゃだ。機転の聞くナッちゃんでさえ目を白黒させながら、しどろもどろで「そ、そうねェ〜……」なんて言ってる。
これにはさすがの彼も不審に思ったのか、紫水晶みたいな瞳が細められた。
「……もしかして、何か不都合でもございましたでしょうか？」
何かあるなら会長さまにお伝え出来ますけれど、と彼は言う。ナッちゃんは怪しいほどのスピードで「いいえ、ないわ！」と答えた。
「ただ、ニナちゃんがあの子と一緒にいて何かされないか心配に思っただけよォ。でも、弓弦ちゃんの言う通りアタシたちが守るから安心して頂戴！」
うんうん、と頷きながら俺を見るナッちゃん。「話を合わせて」とその目には書いてあった。
「……そうそう〜。心配しないで、あいつはニナに近づけないようにするし。仕事するようにも見張っておくからさぁ」
「ありがとうございます。では、他の皆さまにも言伝をお願いいたしますね」
失礼します、と彼は去っていく。……本当に、なんてことになってしまったのだろう。
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ミー(プロフ) - マジで渉どっちかわかんなかったです笑笑 (2017年8月15日 14時) (
レス) id: 9cb245a304 (このIDを非表示/違反報告)
蒼狼(プロフ) - 作品めっちゃ面白いです！Twitterの方でフォロー（？）しました！ (2017年7月9日 19時) (レス) id: c6b79d49da (このIDを非表示/違反報告)
風夏 - 泣きました。ガチで泣きました。みかちゃん良い人すぎて凄い！これからも、面白い作品ヨロシクお願いします！ (2017年6月30日 21時) (レス) id: c04ac3408a (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - かぜかなたさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。当方、あんスタを知っている前提でお話をかいているので、分かりにくい箇所もあったかもしれません…。ぜひこれからあんスタについて詳しくなって、また読んでください(*'▽'*) (2017年3月11日 23時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
かぜかなた - あんすたあまり知らないので、初心者でもわかるような内容にしてもらいたいです。 (2017年3月3日 23時) (レス) id: 4812fd1ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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