3話.関わった ページ3
「…」
なに？
何も起こらない。ただ、私はかたまったまま動けない。蛇に睨まれた蛙、という状態だ。
彼も口を開かない。
「……あの」
「なに？」
返事はしてくれるんだ。
もしかして、私が口を割るのを待っていたのかな…？
「昼休みって…？」
「とぼけなくてもいいよぉ？マルタになんか言われたんだろ。」
「…」
マルタ、とは随分馴れ馴れしい
「暗 殺者なの…？」
「……は？」
？
目は塞がれたまま。離してくれない。
ただ彼の、拍子抜けした声からすると、暗殺者ではない…？
「呵呵っ！間髪入れずにそのまま聞いてくるとは…肝が座ってるねぇ？岸波サン？」
んん？と喉を鳴らす彼の吐息が自分の頬に触れる。そんなに、近い距離にいる…？
平常心を保っている、つもり。
「予想外だよ」
「びぇっ……！？」
ﾍﾞﾛｯと頬を舐められ肩が跳ねる。
「…A！？」
遠くの方でｶﾞﾀｯという音をたて私の名前を叫ぶジキルの声が聞こえる。
「ﾁｯ」
ｶﾞﾀｶﾞﾀｯ
えっ…！？
ｺﾞﾄｯ
私は持っていた本を落とした。
「え、…え？」
「暗 殺者かもしれない相手に暗 殺者なの？とは笑わせる！本当にそうだったらどうすんだ？殺 されんぞ、あんた。」
随分と、私の言動に面白がっているようで…。
だが、徐々に声色が低くなっていった彼の言葉は、危ないぞ。という意味が含まれているようで、身に染みた。
気をつけよう…。なんて冷静に思ってる場合ではないことに気づいて
「…？」
「大丈夫だよ。ジキル。岸波サンには何もしてねぇからよぉ」
「でも、さっき」
「してねぇつってんだろ？」
「っ…」
…。
睨んでるんだろうな、ジキルのこと……。
……
新シンさんの体温を感じる。
…
マルタちゃん、今日の会話、フラグだったのかもしれない。
彼女が悪いわけでも、私が悪いわけでも、まず、誰も悪くはない。
彼と関わることも悪いことではない。
「Aを離せ」
「無理」
「…」
後ろから、抱きしめられているのだ。こういうのをガッチリホールドというのだろうか。
…あまり話したことない人、しかも異性に…人気者に、こんな…。
「ジキル、大丈夫だよ！何もされてない、わけでもないけど…」
「…」
ジキルが彼をキッと睨む。彼女にそれは見えていない。
「そんな睨むなって」
ケラケラと笑う新シンさん。
「…安心しろ。岸波サンが嫌がることはしないさ。だから、さっきみたいに本でも読んでろ」
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星彩 - 前から新シン好きだったのでとっても キュンキュンします！更新、楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年4月2日 20時) (
レス) id: 5fad731a9f (このIDを非表示/違反報告)
ＦＧＯ - ああああああああ/////// 読んでて何か、こう、もう、新殺くんに沼りそうですううううううううう///←すでに沼ったヤツ((更新頑張ってください!! (2018年3月31日 15時) (レス) id: bfb6be6799 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィア(プロフ) - ＦＧＯさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！エミヤ推しなんですか！彼とてもかっこいいですよね…特に原作の彼、惚れますよね…しんどい…。私情ですがエミヤはうちのカルデアに1番来てほしいのに未だに来てくれない子です…。新シンさん沼にハマってどうぞ！更新頑張ります！ (2018年3月29日 21時) (レス) id: 43edf93385 (このIDを非表示/違反報告)
ＦＧＯ - すごく面白いです!!!!!!! 昨日から、読んでいるんですが、すごくキュンキュンしちゃいました!!!!!!!私実はエミヤおしなんですが、これ読んだら、えn…新宿のアサシンも好きになっちゃいました!!!これからも更新頑張ってください!!! (2018年3月29日 17時) (レス) id: bfb6be6799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴィア | 作成日時：2018年3月27日 18時
