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『助けないで』という言葉と悲しげな表情が頭にこびりついて消えない。
気持ちの置場所が分からずあの日から朝の問診だけではなく手が開けば昼間もAの部屋へ向かっていた。
せっかく行くのだからとほぼ毎日何かしらの手土産付きだ。
「A、こんにちは」
『あれ、レオスさんこんにちは。…後ろに隠してる物はなんなんでしょうか…』
机で何か書き物をしていたのか、椅子に座りながらAは怪訝な表情でこちらを見ている。
毎日毎日手土産を持ってくる事に、最初は喜んでくれていたAだが"何も返せないから"とついに先日ストップが言い渡された。
そうは言われても、ふと贈りたいものが毎日頭に浮かぶもので今日もお構いなしに買ってきた小さい花束を後ろ手に隠し持っている。
「おやおやおやぁ〜、これはAにではないですよぉ?まぁ、私も毎日ここに来るわけですから景観を良くしようかと」
そんな適度な言い訳をして花束を手渡せば、Aから小さく微笑みがこぼれた。
『今適当に考えましたよねそれ…。でも本物のお花なんて久しぶりに見ました。可愛いですね』
優しく花の輪郭をなでる姿にぎゅうっと気持ちが込み上げる。許されるなら花束ごと抱き締めたい。まあ犯罪だが。
「…花瓶も持ってきましたから本棚の上にでも飾りましょうか。毒性はないですがまめねこが食べないように見張ってて下さいね」
『えっ?まめねこちゃんってお花食べるんですか??』
「雑食ですよ、基本なんでも食べます。あまりまだ生体が解明されていないので正確だとは言えませんが」
Aの部屋へ来ると必然とまめねこも見ることになるので以前よりは意識的に知識を入れるようになった。
見知っているのは"まめねこちゃん"の事くらいだが
なかなか堕落的な生活を送っているようで、今も机の上でごろごろと転がっている。
「そういえば、勉強でもしていたんですか?」
『最初は勉強してたんですけど、目の前でまめねこちゃんがいいポーズをとるのでお絵かきしてました』
Aの手元を見ると数体のまめねこが描かれていた。なかなかこれは…
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豆腐の凉宮 - 泣けるううううう所長ゆるさんんん (6月11日 23時) (
レス) @page50 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 匿。さん» コメント、嬉しいお言葉ありがとうございます🙇✨!!次作も楽しんでいただけるよう頑張ります💪 (2022年6月4日 15時) (レス) id: 0a5bfdbc79 (このIDを非表示/違反報告)
匿。(プロフ) - 完結おめでとうございます！話の内容はもちろん、文章の書き方や描写の表現がとても素敵で大好きです！話の最後の方は思わず目が潤んでしまいました､､､。次作も楽しみにしています✨ (2022年6月3日 23時) (レス) @page50 id: 8c41784542 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ソラさん» ありがとうございます✨ゆっくり更新ですがこれからもよろしくお願いします! (2022年3月23日 12時) (レス) id: 0a5bfdbc79 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 文体が大好きです！これからも応援してます𖤐´- (2022年3月22日 22時) (レス) @page18 id: 1472b690a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユナ | 作成日時：2022年3月11日 9時
