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まめねこがAと過ごすようになって数日、部屋が日を追うごとに散らかっていくことに気づいた。
「この畜生はなかなかやんちゃですねぇ〜??」
自分の目の高さまでまめねこをつまみ上げれば、
Aは『わー!止めてください!!』と両手を上げてまめねこを取り返そうとぴょんぴょん跳ねた。
「ちゃんと掃除していただかないと、荒れに荒れているじゃないですか…」
聞いたところによると、まめねこはなかなかに知性が高いらしい。が、それにしては生活態度が悪すぎる。
取られないように頭の上までまめねこを更に高く上げれば『ぎゃー!』とAは叫んだ。
『まめねこちゃんと一緒に片付けるので返して下さい〜!』
白衣の胸元を両手でぎゅっと握りながら身長差のせいで上目遣いに見えるAにグッと心が締め付けられる。
「...ハイハイ、ちゃんと片付けて下さいね」
『まめねこちゃん、一緒に片付けようね?』
胸に抱き寄せたまめねこに優しく話している光景に不快感を抱いた。
確かに可愛らしい見た目をしているかもしれないが所詮ただの畜生だ。
Aがまめねこと共に居れるようにしたのは自分自身だが、こんな気持ちになるなら捕獲した時に所長に渡しておくべきだったかもしれない。
(まぁ、Aも1人ではつまらないでしょうし、いいんですけどね…)
1人と1匹が片付けをしている様子を眺めながらカルテをめくる。
体調の聞き取り、体温、血圧、採血……毎日同じ事の繰り返しだ。
これまで20日程データをとってきたが当たり前に大きな変化もない。
(所長は何を考えている…?)
お遊びのつもりで彼女を連れてきたのだろうか。
不老不死への研究は、私がこのラボに入所する前から始まっていた。長い年月をかけている研究、この絶好の機会になぜ何もしてこない…??
それほどAには利用価値がないのか?
所長の思惑は不明だ。
答えの出ない問題が頭を巡る。
Aに名前を呼ばれて顔をあげた。
「レオスさん、お部屋きれいになりました!」
にこにこと笑うAの手の上でまめねこもふんぞり返って満足げな顔をしていた。
「はい、お疲れ様でした。メインで散らかしているのはまめねこかもしれませんが、あまり部屋を荒らさないように」
『はぁ〜い、気をつけまぁす。…あの、レオスさんこの後少しだけお話してもいいですか?』
Aの発言に少し面食らう。
自分から話がしたいと言ってきたのは初めての事だった。
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豆腐の凉宮 - 泣けるううううう所長ゆるさんんん (6月11日 23時) (
レス) @page50 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 匿。さん» コメント、嬉しいお言葉ありがとうございます🙇✨!!次作も楽しんでいただけるよう頑張ります💪 (2022年6月4日 15時) (レス) id: 0a5bfdbc79 (このIDを非表示/違反報告)
匿。(プロフ) - 完結おめでとうございます！話の内容はもちろん、文章の書き方や描写の表現がとても素敵で大好きです！話の最後の方は思わず目が潤んでしまいました､､､。次作も楽しみにしています✨ (2022年6月3日 23時) (レス) @page50 id: 8c41784542 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ソラさん» ありがとうございます✨ゆっくり更新ですがこれからもよろしくお願いします! (2022年3月23日 12時) (レス) id: 0a5bfdbc79 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 文体が大好きです！これからも応援してます𖤐´- (2022年3月22日 22時) (レス) @page18 id: 1472b690a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユナ | 作成日時：2022年3月11日 9時
