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朝、朝礼に行くと誰も居なかった。
適当に会った研究員に聞くと、まめねこ───正確にはマメネコ科マメネコ類マメネコ目ハツガソライロマメネコが1匹消えたらしく朝から総出で大捜索しているようだ。
このまめねこも所長が持ってきた玩具の１つで、どこから入手したのか突然3匹連れてきて交配させよう!!と当初は大変意気込んでいた。
自分の管轄ではないのであまり詳細は知りえていなかったが、もともと所持は禁止されている個体なのでかなり厳重に管理されていたはずだ。
(まぁ、そのうちどこからか出てくるでしょう)
Aに朝食を一緒に食べたいと言われた翌日から、朝食を運び一緒に食事をする事も日課になった。
所長に一応食事を共にする事を報告したが「じゃあ明日から2人分用意するね」と気をきかせてくれて翌日から2人分の果物が用意されていた。
いつものように扉をノックし部屋へと入る。
「A、おはy『レオスさん!見てくださいこれ!!』
扉を閉めた途端にAが食い気味に話しかけてきた。
その胸には居なくなっていたまめねこが抱かれている。
こんなところに居たのか、どうりで人数をかけて探しても見つからないはずだ。
『朝、ボチャンって落ちてきたんです!水槽の中に!!』
Aは目を輝かせながらあそこです!と言わんばかりに天井の格子部分を指差していた。
「それははまめねこd『この子泳げるんですよ〜!スベスベだしむちむちだし可愛くて─「A」う…は、はい』
止めるつもりで少し低い声を出すと思惑通りピタッと動きが止まった。
「それは所長が以前持ってきたハツガソライロマメネコ、通称まめねこですが…、朝から1匹脱走したと騒ぎになっていたんですよ。ですので─」
『も、持って行っちゃうんですか…?』
悲しそうな声を出すAに言葉が詰まる。
「……とりあえず探されている以上報告しないという事は出来ません。一応所長に提案してはみますが…こればかりは期待しないでいて下さい。それと所長がこちらに来るかもしれないので警戒して下さいね」
『はい…』
シュンと悲しげな顔をしながらAはまめねこをこちらに手渡した。
一緒に泳げたのが余程楽しかったのだろうか。
友達を一瞬にして取り上げてしまったようで心苦しく思いながら足取り重く所長室へと向かった。
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豆腐の凉宮 - 泣けるううううう所長ゆるさんんん (6月11日 23時) (
レス) @page50 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 匿。さん» コメント、嬉しいお言葉ありがとうございます🙇✨!!次作も楽しんでいただけるよう頑張ります💪 (2022年6月4日 15時) (レス) id: 0a5bfdbc79 (このIDを非表示/違反報告)
匿。(プロフ) - 完結おめでとうございます！話の内容はもちろん、文章の書き方や描写の表現がとても素敵で大好きです！話の最後の方は思わず目が潤んでしまいました､､､。次作も楽しみにしています✨ (2022年6月3日 23時) (レス) @page50 id: 8c41784542 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ソラさん» ありがとうございます✨ゆっくり更新ですがこれからもよろしくお願いします! (2022年3月23日 12時) (レス) id: 0a5bfdbc79 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 文体が大好きです！これからも応援してます𖤐´- (2022年3月22日 22時) (レス) @page18 id: 1472b690a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユナ | 作成日時：2022年3月11日 9時
