だって不安で urt ページ42
「しまった……」
22時35分。スマホを何度も見返すが表示されている時間が変わる事は無い。
久し振りに友達と楽しく呑んでいたらいつの間にかとんでもない時間になってしまった。
……怒ってるかな、キレてるかな……キレてソファに座っているうらたが思い浮かぶ…が、いやもしかしたら寝てるかもな…？と気持ちよさそうにベットで寝てるうらたも想像できた。
呑みに行ってくるね！って言った時も興味なさげにスマホ触ってたし…
今日家出る前に「21:00までには帰ってくるからね｣って言った時もアキちゃんと遊びながら「もっとゆっくりしてくれば｣なんて言ってたし。
いやぁお心遣いは嬉しいけどちょっと寂しかったなぁ…
アッ思い出して少し涙が出てきた。くそう普段ならこんなので泣かないのに！！！酔ってるから！！酔ってるから！！
最近話しかけてもずっとスマホ触って一向に目線合わないし…付き合い初めて約2年ついに倦怠期とやらが来たのか…。
ため息ひとつ吐いてドアを開けた。
ら玄関に仁王立ちしたうらたがいた。うわこわ
「お前今…何時だと思ってんだ」
「いや…本当にごめん…」
「…はぁ…」
ため息を1つ着いたあと兎に角家に入れとさりげなく荷物を持ってくれた。
なんだコイツ好きしか勝たんぞ。このイケメンめ
リビングに入りさっそくソファに座らされ水を手渡された。流れるような動作に好きしか勝たん。
「うわ酒臭…どんだけ呑んだんだよ…」
「そんなに臭う！？」
「……約束の時間破るぐらい楽しかった？」
「え、あ、いや…ごめん」
出掛ける前と帰ってきた後での変わり様に私ついていけないです。
未だにキレてる様子のうらたをソファに座って呆然と眺めていると勝手に話は進んでいたのか私の腕を掴み寝室に歩き＿＿＿＿＿
「ナンデ！？！？」
「は？お前が居ないせいで俺の安眠出来ないんだよ」
「えぇ！？！？！」
こんな時になんという爆弾落としてくるんだ。数分前の私の涙を返してくれ
「いや前は寝てたじゃん！？爆睡してたじゃん！？」
「するわけねぇだろ。あれは寝たフリだ」
「嘘でしょ？！そんなにぶっちゃけてどうしたの？！」
「………別に」
「なんかあったやつじゃんそれ」
ズルズルと寝室へと引きずり込まれる。
そして抵抗虚しくそのまま
「とにかく、黙って俺の言う事聞いてろ。な？」
「ハイ。」
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作者名：朔間.寝野.結衣 x他2人 | 作成日時：2022年3月1日 18時
