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阿「お母さん！お父さん！うわっ、、うぇぇぇん、、！」
「亮ちゃん泣かないの、強い男の子なんだから。」
「痛いの痛いの飛んで行けー！」
阿「くふっ、痛いのなくなった！ぐずっ、」
両親が大好きでドジで泣き虫で甘えん坊。
そんなどこにでも居る3歳児だった俺に、
突然降り掛かった自分は“がん“であるという現実。
「亮ちゃん、そこの紫のまんまるどうしたの？」
阿「わかんなぁい、、」
ドジな俺だったけどぶつけてないのに出来た痣。
元々身体は強くない方だったけど、
頻繁に熱を出すようにもなった。
近くのかかりつけのクリニックに行けば、
大きな病院で見てもらった方がいいって言われ。
紹介状を片手に総合病院への片道2時間を急げば、
すぐに診察室に通されてそのまま検査パレード。
別に注射とかは怖くないし嫌いじゃなくて、
あっという間に血液を抜かれ、
全身麻酔で眠ってる間に骨髄液も抜かれ、
あれやこれやと色んな検査がされた。
そして、そのまま俺は病院にお泊まり。
阿「やぁだぁぁぁぁ！お父さんとお母さんと一緒にいたい！！」
そりゃぁもう親も苦笑いするくらい大号泣で。
俺を抱っこして病室に連れていこうとする看護師さんに、
「降ろせ降ろせ！」ってジタバタ動いて反抗した。
そんな3歳児の反抗は大人に効くわけなくて、
気付いた時には柵のついた小さなベッドの上。
夜ご飯の時間になっても食堂に行かず、
ムスッと不貞腐れてた俺に声をかけた人がいた。
「ご飯に行かないの〜？」
阿「おにいさんだぁれぇ、、？」
櫻「研修医の櫻井翔です、突然ごめんね〜？」
それは、まだ研修医だった櫻井先生。
信用なんてないけど大人が来てくれたことが嬉しくて、
阿「だっこぉぉ、ぐずっ、」
泣きながら櫻井先生に抱っこをせがんだらしい。
逞しくて大きな腕の中にすっぽり埋まって、
白衣をぎゅっと握りしめてる間に食堂に連れて行かれた。
櫻「ほら、あーんして。」
小さなスプーンに乗ったご飯にぱくりと食いつくも、
健康第一のご飯ということで、
阿「おいちくない〜！」
櫻「はいはい、そんなこと言わずにもぐもぐしようね〜。笑」
やだやだと拒否るけど次々口に入れられて、
気づいた頃にはご飯はすっからかん。
櫻「よく食べました、ごちそうさましようね？」
阿「ごっちょさま、、」
櫻「お利口さんでした。」
小さく手を合わせると頭を撫でられて、
不安でいっぱいだった心が少しだけ晴れた気がした。
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ぴくみん(プロフ) - リクエスト失礼致します。「心のキズへの特攻薬」からの流れでまだ完治しきれてない翔太くんが修学旅行行くのを悩んでる時に、以前保健室登校をしていた佐久間くんが寄り添ってあげて支え合いながら修学旅行に参加するお話が読みたいです。よろしくお願いします。 (2022年8月22日 3時) (
レス) id: 3b567ca5ed (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - リクエスト失礼します。めめが胃腸炎で、学校のトイレで吐いちゃったのを先生が助ける、みたいなお話が見たいです。お友達が出てくるようであれば、ふっかかさっくんでお願いします。いつも楽しく読ませていただいてます！これからも更新楽しみにしてます^ ^ (2022年8月18日 20時) (レス) id: c401aadcd2 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - もうひとつリクエスト失礼します。阿部先生のお話を聞いた後からみんなが先生に対して少しでも疲れてそうだったら休む言うに言ったり過保護になる話がみたいです。 (2022年8月15日 19時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました！ (2022年7月31日 19時) (レス) id: a2d5ea40e7 (このIDを非表示/違反報告)
@saku_ra(プロフ) - あと、文化祭のエピソードも見てみたいです！（できればあざとさMAXなのを）大変かもしれませんがよろしくお願いします！それと、ほかの先生に山田君を出してほしいです。二人は同期なので。お願いします！ (2022年7月19日 22時) (レス) id: 103108e9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えのきたけ
| 作成日時：2022年5月14日 23時
