白衣の彼は、保健室の守り神。

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深澤side

今日も佐久間が寝坊して遅刻ギリギリ。

って、門にまた校長いんじゃん、、、だるっ、

あれ、なにあの人。新任の先生？

付き合わされてんの？かわいそぉ、

あの校長のおっさんも変な趣味してるんだな、

佐「ねぇ、さっき挨拶してきた先生見たことある？」

舘「新任の先生じゃないの？」

照「そうかも、4月入ってからあの先生見た。」

なんてさっきの先生の話して大盛り上がり。

もうすぐ朝のSHRが始まるというのに、

俺たちの辞書に急ぐという言葉はない。

佐「えー！新任の先生かぁ、、なんの先生かな。」

深「白衣着てたから理科の先生じゃね？」

照「それでもずっと白衣は着ねぇだろ。」

翔「中学ん時のハゲ丸は着てたぞ。」

佐「じゃあ、理科の先生かぁ！」

と、自己完結して生徒指導の先生に怒られてやっと急ぐ。

だっるーい担任の話を聞き流して体育館に移動。

新任式とか新しい先生の話聞くとか眠っ。

なんて思いつつ出席番号が後ろの方なのに感謝する。

翔太とか1番後ろだからぜってぇ寝てるだろ。笑

新任の先生の話を半分寝ぼけながら聞いていると、

さっき校門で会った先生の番が来た。

あ、相変わらず白衣は来てるんだ。

「なぁ、ふっか。あれ、理科の先生？」

深「なんじゃねーの？」

近くのメンツともわちゃわちゃ話していると、

阿「みなさん、初めまして。今年赴任してきました、養護教諭の阿部亮平です。」

“養護教諭“という単語が異様に頭に残った。

どうやら俺たちはみんな予想は外れたようだ。

理科の先生じゃない、保健の先生、、

舘「残念、保健の先生だったね。」

深「なんか、保健の先生離任したの忘れてたわ。」

なんて舘さんと会話をして、

寝ぼけていたら始業式も終わっていた。

クラスでのHRも適当に済ませやっと帰宅。

小学校からのイツメンで帰ろうとすれば、

佐久間が見当たらなくて探せば見つかった。

佐「先生のこと理科の先生かと思ってた〜！」

阿「なんでみんな俺の事理科の先生だと思ってるの、、」

どうやら佐久間は早速仲良くなったみたい。

中学までの陰キャ佐久間はどこに行った、、

佐「みんな来たから俺帰るね！」

阿「うん。俺の自己紹介とかは、保健だよりに書いてるからよかったら見てね。みんな、気をつけて帰るんだよ。」

先生と別れて家に帰ってから言われたとおりに、

クシャクシャになった保健だよりを取り出す。

阿部ちゃん先生、、

なんだかいい一年になりそうだ。

#阿部ちゃん先生の生徒メモ？？→←#始まりはすべて新任式から。

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