* ページ8
*
ab
朝、目が覚めればいつもと違う景色が目に映る。
昨日まで物で溢れていたのに、
今日のお昼には何も無くなる。
家電や持っていかない家具はリサイクルショップに売り払って、
その時のお金はお父さんお母さんに送った。
いらないなんて言ってたけど、
親孝行らしいこと何も出来てなかったから。
一応、2人にはこの家を出てみんなと暮らすことを伝えた。
心配性で礼儀正しすぎる2人だから、
俺の知らないうちに5人に挨拶に行ったみたいで。
『みんな優しい子ね、亮平のこと大切にするって。』
『辛くなったら帰ってきていい、このことだけは忘れるな。』
そう送られてきた時、家族からの愛を再確認した。
俺には変わらない居場所があるって。
10時頃に照がバイト先のトラックを借りてきてくれて、
俺の引越し作業が始まった。
iw「荷物はこれで全部?」
ab「あ、うん、、ありがとう、、」
iw「じゃあ、行こっか。佐久間が張り切ってピーマンの肉詰め作ってたぞ。」
俺の荷物を乗せたトラックは、
新しい居場所、みんなとのシェアハウスへと向かった。
iw「じゃあ、荷物下ろすから先に中入ってて。」
ab「うん、何から何までありがとう。」
iw「力仕事は任せなって、」
照にダンボールなんかの荷物は任せて、
俺は背負ってきたリュックだけを抱いてシェアハウスに。
今日からここのメンバーって言われたけど、
やっぱり呼び鈴は鳴らした方がいいのかな?
それともそのまま開けちゃってもいい感じ?
1人で自問自答していると、
なかなか来ないから心配したのか4人が顔を出した。
dt「長旅お疲れ様、お茶も冷えてるよ。」
fk「外暑かったでしょ、中入って涼もう!」
sk「阿部ちゃんのお部屋、俺が掃除したんだ!」
歓迎されてその事に少し安心して、
やっと玄関に足を踏み入れることが出来た。
ab「お、、お邪魔します、」
そう言って中に入ろうとすると、
nb「そんなんじゃ、家には上がらせねえよ。」
翔太に止められて上がれなくなった。
やっぱりこんな俺とは暮らしたくないよね、
念の為に家解約しなければよかった。
なんて1人で泣きそうになる。
nb「ただいま。“家族“の元に帰ってきたら“ただいま“だろ。」
ぶっきらぼうな言い方だけど、
ちゃんとその言葉には優しさが存在していて。
ab「ただい、ま、」
nb「そう、それでいい。おかえり、阿部ちゃん。」
翔太の大きな手が頭の上に乗る。
そして、髪の毛をぐしゃっと撫でられた。
1266人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪花(プロフ) - 合ってるかな?って思っても開かなくて。 (10月1日 16時) (レス) id: 1656283d02 (このIDを非表示/違反報告)
えのきたけ(プロフ) - 雪花さん» 開けますが、何か問題が発生しておりますでしょうか? (10月1日 14時) (レス) id: 1afea4884b (このIDを非表示/違反報告)
雪花(プロフ) - 白衣の彼は、保健室の守り神。あれパスワード開けるんですか? (10月1日 13時) (レス) id: 1656283d02 (このIDを非表示/違反報告)
なぎしゅう(プロフ) - はじめまして。作品読ませていただいてて、ベッターへの登録がうまくいかずだったので、こちらも残して、更新もしていただける意向とのことで、とても有難いです。主様の現状お忙しいのは理解致しました。ずっと待てますので今後ともよろしくお願い致します。 (9月22日 12時) (レス) @page35 id: 523c246767 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - えのきたけさん» 承知致しました。ベッターの基準が開放されるまで待たなければならないということですね! 色々と聞いてしまいすみませんでした!回答ありがとうございます! (9月14日 14時) (レス) id: 7cc8c83ca9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えのきたけ | 作成日時:2022年6月26日 19時