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ab
なんだか寝付けなくて昔のようにベランダに出て、
バルコニーに置いてあるハンモックでゆらゆらと揺れる。
「亮平寒いだろ、ホットミルク入れたぞ。」
ミニテーブルにコトンと置かれたマグカップ、
優しくて甘い香りがして白い湯気があがる。
ab「俺さ、ここから飛び降りようとしたんだよね、、」
「そんなこともあったな。」
ずっと聞きたかった、飛び降りてこの世から消えようとしたこと、
ab「あの日のこと、、怒ってる、、？」
「怒ってなんかない、それだけ亮平が苦しんでたことに、気づけなかった自分が憎い。」
そう言って下手くそな笑顔を貼り付けていた。
「改めて思ったんだ、亮平が隣にいることは当たり前じゃないって。」
今日も生きててくれてありがとうな。
なんて少し照れ臭そうに言う横顔は、
何度も見て憧れてきた大好きなお父さんの姿。
ab「ありがと、、お父さん、、」
「なんだよ、せっかくお父さんが亮平に感謝伝えてたのに。逆に感謝されちゃったよ。笑」
それからも男だけでぺちゃくちゃ喋り、クスクスと笑う。
いい感じに夜が更けてきた頃、俺を眠気が誘う。
「冷え込んできたし、そろそろ寝るぞ。」
ab「うん、、おやすみ、お父さん、」
布団に入れば冷えた体も温まり、すぅっと眠りについた。
「亮平朝だぞ〜、起きろ〜。」
あっという間に過ぎた1週間、
充実してた、、いや、しすぎてたかもしれない。
あんなに当たり前だったことがどれも特別に感じて、
本当は当たり前の日常なんてどこにもない気がした。
荷物をまとめ、いざ帰るぞ。という時。
「亮平これ持って行って、みんなで食べてね。」
お母さんが渡してくれたのは色んな味のカップケーキ。
「亮平が幸せそうに笑ってくれて安心した、家族のみんなのこと大切にするんだぞ。」
ab「うん、いつかみんな連れて帰ってくるね。」
ゆらゆらと手を振れば柔らかく微笑んで、
「いつでも帰っておいで、お母さん美味しいご飯作って待ってるから。」
「また男二人で語り合おう、次はホットミルクじゃなくて酒片手にな。」
送り出してくれる、応援してくれる2人。
受験の日もこんな風に送り出して貰ったっけ。
ab「うん、また遊びに来るね。いってきます。」
「「いってらっしゃい。」」
いってきます、いってらっしゃい。
こんなのただの言葉のキャッチボールみたいだけど、
今になってよく思うんだ。
帰ってくる場所はあるんだよ。
そう伝えてくれる言葉なんだ。って。
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雪花(プロフ) - 合ってるかな？って思っても開かなくて。 (10月1日 16時) (
レス) id: 1656283d02 (このIDを非表示/違反報告)
えのきたけ(プロフ) - 雪花さん» 開けますが、何か問題が発生しておりますでしょうか？ (10月1日 14時) (レス) id: 1afea4884b (このIDを非表示/違反報告)
雪花(プロフ) - 白衣の彼は、保健室の守り神。あれパスワード開けるんですか？ (10月1日 13時) (レス) id: 1656283d02 (このIDを非表示/違反報告)
なぎしゅう(プロフ) - はじめまして。作品読ませていただいてて、ベッターへの登録がうまくいかずだったので、こちらも残して、更新もしていただける意向とのことで、とても有難いです。主様の現状お忙しいのは理解致しました。ずっと待てますので今後ともよろしくお願い致します。 (9月22日 12時) (レス) @page35 id: 523c246767 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - えのきたけさん» 承知致しました。ベッターの基準が開放されるまで待たなければならないということですね！ 色々と聞いてしまいすみませんでした！回答ありがとうございます！ (9月14日 14時) (レス) id: 7cc8c83ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えのきたけ
| 作成日時：2022年6月26日 19時
