【軍パロ】E N O K I【d!】 (ページ2)

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多分、命日ページ2

＿＿＿＿＿「全体、進めｯ！」

班長の厳つい掛け声が快晴の下、響く。

指示を受けた兵士の群が気味悪い程に足並みを揃え、前進を開始する。

言わずもがな、私もその群れの一匹だ。

でも、今は…このイカツイ班長に呼び出されて、その群からは出ている。

今、あの兵の群が行っているのは所謂『朝礼』。
このr国の兵士は毎朝四時に起床して、二分で軍服に着替えて三分で広場にキッチリ整列しないとこの兵のお偉いさん…まぁ、隊長とか班長に折檻を受ける。

…つまり殴られる。

で、流石の私も痛いのは嫌なので今日も今日とてしっかり朝礼に遅れずに行った。

…かと思えば、何じゃ。

我らが班長に急に呼び出された。

それで今は班長は朝礼の指示を通してる途中だから待たなきゃならんので待っている最中。

……暑いよ。

…………暑すぎる。

こんな快晴の中でこんな…兵士とは言えか弱い女の子を一人で待たせるとは…

暴虐の極み……訴訟してやる………。

そんな風に一人、胸の内で班長を訴えて裁判を開いていると後ろから堅い声が聞こえてきた。

　ｹﾞﾝｽｲ
「A・ヴァンコーロ。元師がお呼びだそうだ。早急に指令室へ向かうように。」

「了解。」

………最悪。

A・ヴァンコーロ。19歳。

軍で一番偉い人に呼び出されました。

私の命はここまでの様です。

お母さん、お父さん、私を産んでくれてありがとう…………

まぁ家族の顔なんて見た事ないけど…。

あぁ……死にたくないで候。