第08話 賢者の石ｰ8 ページ10
また、夏が始まった。ダンブルドア先生と話をして、私はマグル学を担当することになった。たまたま、マグル学の担当に穴ができたらしい。私は部屋を準備して、必要な物を買い集めなければならなかった。セブルスに声をかけると意外と手伝ってくれたので、私はかなり楽をすることができた。てっきり断られると思っていたので、驚いた。そういう訳で、私の夏休みは新学期の準備で終わってしまった。
新学期になり、新入生がホグワーツにやって来た。新入生の組分けも無事に終わり、私は皆に紹介された。
「さて、新しい先生を紹介しよう。クィレル先生が休職されるにあたり、エバンズ先生がマグル学を担当されることになった」
先生の紹介を受けて私は立ち上がって一礼した。新たな先生、というにはやけに視線を感じる気がする。やはり、この髪の色だろうか。学生の時にこの色になって以来人にじろじろと見られる、ということはよくあったので馴れていたはずだったけど、この一年ほとんど人に会わなかったのでその感覚も忘れていた。思えば、私は病院とホグワーツ以外のどこにも行っていない。買い物は全てセブルスがしてくれたので、私は出掛けていなかった。次の休暇には出掛けたい。
私の授業はおおむね好評だった。パーシー=ウィーズリーというグリフィンドールの生徒はとても優秀で秘かに目をつけている。そして、私の担当ではないのだが、彼の弟達だというグリフィンドールの双子には手を焼いていた。と言っても私とはほとんど関わりはない。私が空き時間にハグリットの小屋でお茶をしていると、双子が森に入ろうとするのを見つけるくらいだ。そんな具合に、一年は穏やかに過ぎていった。来年はいよいよ、ハリーが入学してくる。
追記
言う機会がないのでここで言っておきます。主人公の髪型のイメージは刀剣乱舞の山姥切長義。イメージcvは置鮎龍太郎さんか関智一さんです。
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作者名：えの。 | 作成日時：2019年2月3日 23時
