放課後の生徒会室 (ページ9)

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純喜と2人で、

振りを確認し合って、

紙にメモする。

うん、

だいぶ覚えてきたかも。

「豆、ミュージック流しますよ〜！」

純喜「おねしゃぁぁ、す！」

豆「じゃあみんなで合わせましょ、

いきますよ～」

さっきまでの練習の効果もあり、

リズムに乗って振りも間違えずに踊ることができた。

思わず純喜と顔を見合わせて抱き合う

純喜「ッシャーーー！！！！できたああああ、できたぞおおおお」

「ね、純喜出来てた！！上手だった」

純喜「Aこそ、めっちゃ、うまかったで～！

ほんま頑張ったな俺ら」

景瑚「いやいや、これまだ冒頭で、

曲の三分の一も終わってないんで、

やり切った感じ出さないでくださいよ」

呆れ顔で言う景瑚を横に、

全然聞いてない純喜。

俺天才やわ～って

すっかりその気になっている。

純喜と私は似てる。

不器用な所と、

それを努力で埋める所。

似てるなんておこがましいだろうか。

そんな風に純喜も思っていたらいいなと思う。

瑠姫「やればできんじゃん」

瑠姫が私に目を合わせずに

頭にポンと手を置く。

なんか不機嫌...？

「どうしたの瑠姫？」

瑠姫「...いや、なんでも、、

純喜「なあ、A！

今日の振り付け忘れんようにもう一回2人で踊って

動画撮ろうや！

そしたら、家でも見返せるやろ」

まるで世紀の大発明を思いついたかのようなドヤ顔

「あ、うん！いいね。そうしよっか」

「瑠姫？何か言おうとした？」

瑠姫「んーん、何でもない。

まあ、頑張れよ、ぶきっちょちゃん。」

「なっ？！うるさい！！」

景瑚「これ覚えないと会長失格っすね」

瑠姫「せいぜい本番でやらかさないようにな笑」

「ほんと2人とも私をからかって楽しいですか？！」

生徒会はいつもこんな感じ。

私が会長なのに、いつも瑠姫と景瑚に弄られている。

ムカつく時あるけれど、

学年では優等生でこんなにズバズバ言ってくる人はいない。

私に気も遣わずに何でも言ってくる

2人といると心が軽くなる気がする。