放課後の生徒会室 (ページ7)

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純喜と出会ったのは、

1年生の学校での夏期講習だった。

私たちは特進コースという、

学年でも1番頭の良いクラスで

夏期講習を受けていた。

夏期講習は、

テストのみでわけられて、

クラスが違う子達とも一緒に受けることになる。

純喜と、私はクラスが違うし、

もともとほとんど話したことがなかった。

、

純喜「あ、すません、ここってこうやんな？

ここまで解いてみたんやけど、ちょっと不安で...」

そう言って数学の問題を見せて、

私と同じ答えだったとき、

太陽みたいに弾ける笑顔で、

「Aさんと一緒なら安心ですわ」

これが純喜と初めて話したこと。

それから、テストが終わるたびに、

順位発表を見ると、

1位河野純喜

そして、2位に私の名前を見つけたり、

また、時にはその逆になったりして、

純喜はその度に、

今回は勝ったわ～とか、

悔しい！5点差やったのに～！とか

私に話しかけてくるようになった。

サッカーで全国大会に行くほど、

サッカーを練習しているのに、

勉強しかしていない私が負けてしまうのが

納得できなかった。

でも、放課後に純喜の教室を通った時、

サッカーのユニフォームを着て、

必死に問題を解く姿を見つけてから、

この人は努力の天才なんだってわかった。

いつも明るく笑っているけれど、

その裏に血の滲むような努力をする純喜のことを

純粋に、もっと近くで見ていたい。

そう思ったから、

生徒会に誘った。

純喜「まじで？ほんま嬉しい！俺でええの？」

部活と勉強でただでさえ忙しいはずなのに、

彼はいつものように太陽みたいな笑顔で笑った。