放課後の生徒会室 (ページ25)

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瑠姫side

純喜と俺は全てにおいて、真逆と言ってもいい。

爽やか黒髪のサッカー部、

努力家で不器用、明るくて声が大きくて、

嘘をつけない正直者。

嬉しいことがあると大きな口を開けて笑って、

誰とでもすぐに仲良くなる。

俺は、どちらかと言うと人より少ない努力で

勉強とスポーツもそれなりにできるタイプだ。

部活には入らず金髪を少し伸ばしている。

これが学校の女子には王子様のようと

噂されている

俺は純喜みたいに、明るくないし、

友達だって近づいてくるやつはたくさんいても、

本当に信頼できるのは数人だ。

学校の生徒たちは

そんな真逆な俺たちを

るんきと名付けて、

ファンクラブがあるみたいだけど。

純喜はいい奴だ。

きっと純喜とAが付き合ったら、

幸せにしてくれるだろう。

純喜の真っ直ぐな笑顔が、

出来ないことにも恥ずかしがらず、

がむしゃらに努力できることが、

眩しくて、心から羨ましい。

でも、俺は純喜が

友達を差し置いて自分だけが幸せになろうとする

奴じゃないって、知ってる。

純喜はいい奴だ。

俺はずるい奴だ。