放課後の生徒会室 (ページ24)

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瑠姫side

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「いやいや、景瑚デタラメ言わないでよ！いーい？豆ちゃん、景瑚は信じなくていいのよ？」

景瑚「いやいや、なにとぼけてんすか、
テスト期間中生徒会休みなのに2人で集まってたんすよ！しかも、そのあと純喜くんが2人でどっか行こうって...」

...

生徒会室に入ろうとしたとき

景瑚の声が聞こえた。

慌てるAの声をきいて

咄嗟についた嘘。

瑠姫「それ、俺も今純喜に誘われたけど？

別に2人でっていうか、

みんなでテスト終わりに打ち上げしようーって

ことらしいぞ？なぁ、純喜？」

いや、本当は自分のためについた嘘。

純喜「お、おお、そう、」

瑠姫の横にいた純喜が

気まずそうに下を見る。

Aに目配せしようとしてるのが

バレバレだ。

当のAは、ショックと言わんばかりに、

純喜を見ようとしない。

あまりにわかりやすすぎる2人にため息が出る。

俺が2人の間に立てば一発で解決することだろう。

でも俺はそんなことしない。

ずるいかもしれないけれど、

Aのことを諦めるなんて

易々と純喜に渡すなんて、

出来るはずがないから。

純喜はこういう時本当に不器用だ。

ほんとのことをAに

話せばいいのに、

俺に気を遣ってるのか、

勇気がないのか、

Aに言おうとしない。

結局生徒会メンバーで。

ディ○ニーランドに行くことになった。

景瑚と豆とAが

ダンスに夢中になっている時、

純喜が俺に近寄る。

純喜「なあ、瑠姫？なんで...」

いつも声の大きい純喜の

語尾が小さくなる。

自信がない時だ。

瑠姫「なんだよ？」

純喜「いや、さっき、なんで急にあんな嘘...」

瑠姫「Aが困ってたから」

純喜「困ってた...？」

瑠姫「あんまりAを困らせんなよ、

免疫ないから、勘違いしちゃうよ」

純喜「免疫って、勘違いってなんやねん、」

純喜の瞳が少し釣り上がって鋭くなる。

純喜「もしかして、

瑠姫、

Aのこと...」

その時ギャー！と景瑚が叫んだ声がして、

助かったと思った。

景瑚「いや、まじAさん、

何回やったら覚えんすか！」

と頭を抱えている。

相変わらずAはダンスの飲み込みが遅いようだ。

瑠姫「あーそうだよ、

だから、中途半端な気持ちでAに近づくな」

純喜に笑顔を向けた。