放課後の生徒会室 (ページ19)

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テスト期間が開ければ体育祭が待っている。

テスト期間は部活が休みになるが、

生徒会は体育祭の準備もあり、

休むことができない。

純喜は、苦手だという世界史の教科書を

広げて、呪文を唱え続ける。

純喜は、難関国立大学を目指しているらしい。

この時期も受験勉強やら、

テスト勉強をしなきゃいけないのに、

生徒会も休まずに来る。

「あれ、景瑚がいない...」

豆「景瑚さんは、テスト期間中は

女の子の家に泊まれるからって」

平然とした顔で言う豆だが、

私と純喜は顔を赤くした。

純喜「//あ、あいつ、ふざけやがって」

インスタを見ると、

ダンス部の可愛い女の子の後ろ姿がうつる

ストーリーをあげている。

純喜「ダンス、豆1人でいけるんか？」

豆「はい、僕続き作ってきたんです」

「まめぇ〜えらいえらい！えらいねぇ！！」

豆「ちょ、髪がぐしゃぐしゃになったじゃないですか！笑」

ガラガラッ

純喜「おお！瑠姫、お疲れ！」

瑠姫はいつも通り、

おお、おつかれ。って言ったけど

私から目を逸らした。

一緒に出かけた日から、

瑠姫と距離がある気がする。

ほんとにどうしちゃったのだろう...

気付くと私の前に座って

純喜「A！これ、ここのページから

問題出してぇや」

と純喜に頼まれる。

瑠姫を横目に見ながら、

問題を出す、

「ナポレオン軍が1799年、見つけた歴史的遺跡は？」

純喜「それはぁ〜えーと、えーと、あぁああ、さっき覚えたはずやねん、」

瑠姫「ロゼッタストーンな」

純喜の横で瑠姫がさらりと答える

「お、正解」

純喜「うわあああ、それやああ」

と純喜が頭を抱える。

暗記科目が本当に苦手らしい笑

「純喜、全然覚えてないじゃん笑」

純喜「Aはほんと世界史得意やんな...

教えてくれ...」

「じゃあ、純喜！科学と数学教えてよね！」

純喜「ええで！理数系やったらいくらでも教えたる、

ほら、出してみいや」

ワークで唯一解けなかった数学の問題を見せる。

解説をいくら読んでも理解ができなかったのだ、

純喜「...たしかにこれは難いな。

この場合まずこれをこうしてな...

そのあと公式に当てはめんねんな、」

純喜は、私のワークに顔を思いっきり近づけて

シャーペンを走らせる。

すらすらと式を書き上げ、

答えはこれやろって

見事に正解した。