放課後の生徒会室 (ページ11)

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みんなが帰って生徒会室には

純喜と2人になった。

静まり返った教室に時計の秒針の音が響く

2人になることはよくあるし、

生徒会の仕事のことで熱が入って、

2人で遅くまで残ることも多かった。

純喜は、ダンスの振りをまた確認している。

「じゃあ、動画撮ろうか？」

動画を回して音楽を流す。

覚えた振りをもう一度2人で踊った。

さっき踊ったよりも体に染み込んですんなりと踊ることができた。

純喜「できたぁぁーーー！

なんか気持ちええな！撮ったの見てみよ」

撮った動画を2人で見る。

純喜の息遣いが聞こえる距離。

私の頭に純喜の頭がくっつきそうな距離で動画を見つめる。

純喜「わあ～A、上手やなぁ」

「いやいや、純喜こそ」

純喜「やんなぁ？笑自分でもそう思うわ」

「え～笑、そこは謙遜してよ笑」

そう言って笑いかけると純喜もこっちを見つめていた。

さっきよりも秒針の音が

はっきり聞こえる。

「///...な、なに？」

純喜が私をまっすぐ見つめる。

瞳のずっと奥を見られているような感覚。

純喜「いや、何かAの目に夕日が反射して

...

なんていうか...

きれいやなって」

純喜は無意識で言ってるのか、

意図があって言っているのか

分からないことが多かった。

「え、」

純喜「Aって綺麗な目しとるよな、

目もおっきいし」

しばらく沈黙が続いたけど、

いつもみたいに太陽のような笑顔で、

ずっと思ったったねん！

って笑った。

照れ臭くて、

居心地の悪くない沈黙が

もう少し長く続けばいい。

そう思った。