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気持ちはきっと決まっていたのに、


汐恩くんに甘えて、


自分の中で見ないふりをしていた。






汐恩「Aー、どうしたん?急に」


あのあと純喜と別れて、

汐恩くんのバイト終わりに近くの公園で

会う約束をしていた。





「...」


汐恩「なんやねん、大丈夫か?なんかあったん?」


心配そうに私を見つめる大きな瞳


いつもみたいに甘えたくなる






「汐恩くん、、。私ね好きな「言わんでええよ」



「え、」


汐恩「わかっとるから。俺ら別れよう」





汐恩くんは私をまっすぐ見て笑った。



だけど、目に涙が溢れてるのがわかる





汐恩「俺な、Aのことをずっと1番に幸せにしたかってん。だから今は別れるのがAの1番の幸せやろ」



だから、これが俺のAのためにできる選択や。


と笑いかけた。





汐恩くんに今までどれだけ助けてもらったのだろう、

こうやって優しくしてもらったのに

どうして私は返せなかったのだろう。


そんな気持ちが込み上げてきて、

涙で言葉がうまく見つけられなかった。



「汐恩くん、、ほんとにありがとう、汐恩くんと付け合えて幸せだったよ、本当に心から」


汐恩「おん、当たり前やろ。

俺がどれだけ大切にしとったか、

景瑚さんに泣かされたらいつでも俺のとこ来てや?

な?俺はいつでもAの味方やで」



「汐恩くん...」


汐恩「最後に抱きしめてもええ?」



「うん、はいっ」



手を伸ばすと大きな手が包み込んで、

汐恩くんの優しい柔軟剤の香りがする。

大きい背中に安心感のある低い声。



ふっと手を離されると、


カシャ



汐恩「はい、いただきー」


「ちょっ何してんの!」


汐恩くんのカメラで写真を撮られた。


汐恩「めっちゃ目も顔も赤いで笑」


「ちょっと消してよ!」


汐恩「いややあ〜これくらい最後俺にくれてもええやろ」


「いやいや、こんな顔いらないでしょ!笑」


汐恩「ほら、Aはやっぱ笑っといた方がええで。じゃあな、幸せになるんやで」


「う...うん、ありがとう。汐恩くんもね」


あぁ、もうええから行け行け!と

私に言って、気をつけるんやでって

最後まで優しかった。

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enogu(プロフ) - kさん» コメントありがとうございます。更新の励みになります。景瑚さんがこれからぐいぐい攻めてきますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね! (2021年6月14日 2時) (レス) id: 36e1da70d7 (このIDを非表示/違反報告)
enogu(プロフ) - サケさん» 第三章は景瑚さん頑張りますよ!!コメントいただきありがとうございました!引き続きお楽しみいただければと思います! (2021年6月14日 2時) (レス) id: 36e1da70d7 (このIDを非表示/違反報告)
enogu(プロフ) - nanakoさん» コメントありがとうございます!引き続きお楽しみいただけると幸いです。^_^ (2021年6月14日 2時) (レス) id: 36e1da70d7 (このIDを非表示/違反報告)
enogu(プロフ) - いちご怪獣さん» ほんとにありがとうございます。コメントいただけると、更新のモチベーションになります!引き続きよろしくお願いします。 (2021年6月14日 2時) (レス) id: 36e1da70d7 (このIDを非表示/違反報告)
k - 大好きな作品が更新されていてとっても嬉しいです。景瑚くんと結ばれてほしいな〜 (2021年6月13日 7時) (レス) id: 1b6d93d319 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:enogu | 作成日時:2020年8月19日 21時

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