牧野said �� ページ38
牧野said
道明寺は私を助けにきてくれた。いや、来てしまった。
牧『なんでくるのよっ！ばかっっ』
『下手な動きすんじゃねえぞ、ハサミこいつにぶっ刺すからな』
司『牧野。
んな、グチャグチャな顔で見んな。目ェつぶってろ』
道明寺は抵抗をしなかった。
ボッコボコに殴られ続けても。
今まで誰かに殴られた事なんてないくせに。
そんな奴ら束でかかってこられても、負けないくらい強いくせに。
なんで？
牧『道明寺、大丈夫？道明寺ッ』
司『だい…大丈夫なわけねー…だろ。てえ…肋骨折れてやがる』
牧『ばかっ！
なんでやり返さないのよっ！
あんただったら5人ぐらいあっという間にやっちゃうでしょ⁉』
司『バカか、お前は。
手ェ出したら俺の負けだ。
おまえを守ったことにならね…』
道明寺の手がこぼれ落ちる私の涙を拭い、上げた腕がパタリと落ちた。
牧『道明寺ッ⁉嘘でしょ、死んじゃ』
牧「やだぁッッ‼」
「つくし⁉」
はぁっ、はぁっ。お母さん…お父さん？
「目が覚めたのね、よかったッ」
牧「…あ、あたし、なんで、ここ、どこ？」
「病院よあんた、かつぎこまれたのよ。
道明寺さんと旧校舎で手足縛られて倒れてて」
あたし。
そうだ、あの時、道明寺が気を失って。
「一体何があったの？
その髪どうしたのよ…つくし⁉」
道明寺ッ、もしかしたらもう…。
「廊下は走らないでくださいっ」
バンッ
牧「あ…っあの、道明寺‼」
「はあ？」
牧「いっ、生きてるんですか⁉
死んでるんですか⁉」
「ちょ、ちょっと、あなた落ち着いて」
類「牧野、その人の首とれるよ」
「もう起きてて、平気なの？」
「Aさんッ、花沢類‼」
牧「ど…道明寺は？」
「……つきあたって左の病室。
行ってやんな」
牧「い、生きてる？」
類「……」
どくん、どくん。
怖い。ドアを開けて確かめるのが怖い。
でも、確かめないと…
ガチャッ
中の雰囲気はとてもどんよりしていた。
道明寺の顔には白い布が被せられ、美作さんも西門さんも下を向いた。
い、嫌よ…。
総「……遅かったな。最後は苦しまずに逝ったよ」
無情にも残酷な言葉がはなたれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 837人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
悠人(プロフ) - 笑-syou-さん» わー！！ありがとうございます^ ^ (2018年8月16日 17時) (
レス) id: d8668a7442 (このIDを非表示/違反報告)
笑-syou-(プロフ) - 面白すぎてほんの二、三時間も経たないうちに第1話から読んでしまいました！！すごく面白くて最高です！！続き楽しみにしています(*´∇｀*) (2018年8月15日 20時) (レス) id: df31ea3944 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - 英国紳士の緑さん担当さん» 花のち晴れは見てないので、書く予定はないです！ いろんな方からそのような事を聞かれるので、見て見たくなってきました…σ(^_^;)(笑) (2018年8月15日 16時) (レス) id: d8668a7442 (このIDを非表示/違反報告)
英国紳士の緑さん担当 - すみません！質問です！このシリーズが完結したら、続編で花のち晴れの方も書いていくんですか？ (2018年8月15日 15時) (レス) id: 800a476244 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - みゃーはなさん» シンプルにめっちゃ嬉しいことを言って下さるみゃーはなさんも文才です…ッ！ (2018年7月27日 23時) (レス) id: d8668a7442 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：悠人
| 作成日時：2018年5月17日 12時
