【花より男子】花沢類の幼馴染(男主) (完)

大概にしろよ ページ19

バァンッ



「げえっなにこいつら。高等部の生徒じゃない」


「きゃあくさーいッ」


…なんだ騒がしい。


「すいまっせーん！
お兄さま、お姉さまがた！お目汚しをお許し下さぁい‼

おら、とっとと来るんだよ走るバイキンがっ」


まじかよ。


静「な…なあにこの子達。
今、日本でこういう遊びが流行ってるの？類」


そこには
牧野つくしと知らない男が全身ゴミや汚れでまみれていた。


先輩B「きったねえな、早く連れてけよ」



頭がカッとなった。
牧野達をモップで突っついている奴からモップを奪い取り、思いっきり突き飛ばす。








「おい、テメェら‼
やっていいことと、悪いことの区別もつかねぇのかッ⁉

こんなガキくせーことやってんじゃねえよっ‼」


牧野を抱き上げようとすると、いつの間にか横に来てた類が牧野をお姫様抱っこした。
…おいおい。



ざわっ


司「ふざけんなよっ。類とA、おまえ自分が今なにしてるのかわかってんのかよ⁉

頭がおかしくなったじゃねぇのか⁉」


「司、おまえも大概にしろよ」


頭おかしくなってんのは、司だろ。


司「ま、まさか、おまえらこのボンビー女のことを好きだっていうんじゃねーだろうな」


ははっと乾いた笑みをする司。
…好きなのはお前だろうが


司「…まじかよ」


沈黙は肯定ってか。
ま、めんどくせーし、そういうことにするのもありかな。


司「おまえら、覚悟はできてるのかこんなことしでかしてっ
学園から追放されてもいいのか⁉
それでもF5の一員なのかよっ‼

放せッ‼こんな奴いつまで持ってんだっ」


おいおい、千切れるぞ。
類が両腕、司が足を引っ張る。


類「司ちぎれるよ」


司「うるせえっ。知るかこんな女！お前が放せばいいんだっ‼」


「おい、パンツ見えそうだよ。…はぁ、類、放してあげな」


どしゃっと牧野が落ちる音と共に(一緒に来た知らない男の上に落ちた)


司「いいか類、A‼
こんりんざいおまえらとは絶交だッ
とうぶん口も聞きたくねえっ‼

行くぜっ‼あきら、総二郎」


総「行くぜって…オイちょっと待てよ」


どよっ
「F5の決裂だっ‼信じらんねえっ‼」


…結局こうなったか。
はあ、まあ時間が経てばおさまるだろ。


「静、牧野頼んでいい？」


静「あ…ああ、任せて」


「類、帰ろっか」
類「うん」


ありがとう。そう言うと、
何言ってんのっと小突かれた。

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