【JK】防弾少年団の家政夫(男主)

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JK side


今日もAヒョンと遊ぼうとドアをノックしようとした時。


中から話し声が聞こえることに気づいた。


あれ？Aヒョン電話中かな？
もう少し時間かけてから…


「……直美？」


「今夜空いてる？」


直美？……女性‼


Aヒョンが女の人のところ行こうとしてる‼
慌てた僕はノックもせず扉を開けた。


Aヒョンは僕が入ってきたことも気づかないみたいで、楽しそうな顔をしている。


その女の人に会うのがそんなに楽しみなの？


直美って誰ですか？


Aヒョン彼女いたの？


聞きたいことが山ほどあって、同時に僕はまだAヒョンのことを何も知らないことに気づいた。


初めてAヒョンが宿舎に来た時は驚いた。
カッコいいと思った。
でも、笑ってるのに目が笑ってない感じが少し怖かった。


急な出来事だったし、緊張しちゃってうまく話せなかった。
結局、自己紹介をするのが精一杯で、言葉を発せたのはそれだけ。


地味なやつとか思われたかな？
それとも影の薄い奴だって忘れられちゃったかな…。


不安だった。
そんな時、僕は風邪を引いてしまった。


僕はそれでも
「スケジュール通りこなせる！」って言ったのにヒョン達が許さなかった。


困らせてる事はわかってる。
でも自己管理が出来てなかった自分のせいでスケジュールに穴を開けてしまうなんて自分が許せない。


結局お留守番になってしまった。
みんなが出掛ける音がした。
すると、緊張感が解けたのか初めて自分の体調の悪さを感じた。


喉がいたい。
体が熱い。
苦しい。
喉が渇いた。
咳が出る。


目まぐるしく駆け巡る苦しさに呼吸が荒くなるばかり。


目をぎゅっと閉じて苦しさに耐えていた。


ふと誰かの気配がしてゆっくり目を開けるとAヒョンがいた。


凄くびっくりしたけど、優しい声で「苦しいか？」って声を掛けてくれたAヒョン。


まるで自分のことのように「苦しいよな…」って眉間に皺を寄せながら辛そうな顔をするから、凄く優しい人なんだなって思った。


初めて会ったあの日と雰囲気が違うし、『俺』と言うヒョンにああ、猫被ったたんだなって気がついた。

だって、今のAヒョンの目はすごく優しくて温かかったから。


Aヒョンともっと一緒にいたくて、手を繋いで欲しいって我儘を言った。

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