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俺の両親は死んだ。
それで引き取られたのがこの親戚の家。
「顔はいいから、どっかに売り飛ばせば金になるんじゃない?」
「ほんと邪魔、なんでこいつなんか引き取ったのさ〜」
「ちょっとぐらい役に立ったら?
飯もまずい、掃除も碌にできない、あんたなにならできんの?」
「なにこの金?なに隠し持ってんの?」
隠しておいた金が義理の姉の手に握られていた。
「これはこの前発売したグクのグッズに使おーっと」
「それは俺がバイトでッ」
「はあ?口答えとか生意気」
ドカッ
「ぐっ……」
なあ、母さん父さん。どうして俺を助けたのさ。
俺も母さんと父さんと一緒に逝きたかった。
何度死のうと思ったことか。
でも、母さんと父さんが命をかけて助けてくれたから、そう考えると死ぬに死ねねえんだよ。
あの時の火傷の痕が背中に残ってる。
それがまるで鎖のように俺をこの地獄に縛るんだ。
なあ、もう疲れたよ。
その時目に入ったのが、怪しさバリバリの住み込みのバイトのチラシだった。
なにが怪しいんだって?
時給がバカ高いからだよ。
内容を見てみると『家政夫求む』と書いてある。
俺はこの3年間、大学に行く金なんかもちろんなかったからこの家の人達にこき使われ掃除、洗濯、飯を作ってきた。
専門的なことは知らないけど、とにかくこの家から出たくて面接だけでも受けてみようって思ったんだ。
まさかこれが人生の別れ道だったなんて思いもよらなかった。
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悠人(プロフ) - Bさん» いい役割をする直美です(^^)v (2021年5月16日 23時) (レス) id: ba0fca51ae (このIDを非表示/違反報告)
B - 直美でじわってもうたww (2021年5月16日 13時) (レス) id: 38cb609b0a (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - ミルクジュースさん» ご確認ありがとうございます! なるほど。。頑張ります^ ^ (2021年1月27日 12時) (レス) id: ba0fca51ae (このIDを非表示/違反報告)
ミルクジュース(プロフ) - 悠人さん» 参加申請来ました!ありがとうございます!いろいろな方に協力してもらって、ライバルも増えています! (2021年1月27日 12時) (レス) id: 6b0c06fd09 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - ミルクジュースさん» 失礼しました! 再度申請しましたのでご確認の程よろしくお願い致します。 (2021年1月27日 12時) (レス) id: ba0fca51ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠人 | 作成日時:2021年1月2日 15時