36 ページ35
JM side
そして待ちに待ったLIVEツアーが始まった。
何度も練習を重ねて、Armyに完璧な姿を見せるための準備はできていた。
リフトが上がらなくなるとか、イヤモニから音が聞こえないなんてハプニングがあったけど、
大きな怪我もなく順調に進んでいた。
だけど、
LIVEの終盤で僕の体調に異変が起きた。
どうしよう、前が霞んできた。酸欠かも。
今にも倒れそうな体をぐっと起こして、
「まだ倒れるな、耐えろ」
と言い聞かせる。
けど、しばらくして限界が来た。
自分の意思とは反対にフラッと重力に逆らうことなく後ろにかた向く。
そんな時、誰かに後ろから支えられた。
ハァ…ハァと浅い呼吸を繰り返しながら、その人物を見る。
「大丈夫か？あと2曲いけるか？」
コクンと頷く。
「よし！いくぞ！お前ならできる」
バシン！背中を叩かれて目が覚めた。
あと、2曲、あと2曲だ。よしやるぞ！
いつもそうだメンバーの不調に一番に気づくのは
Aヒョン。
そんなAヒョンの後ろに抱きつく。
ビクリとも動かないAヒョンを両手できつく捕まえて、左右に揺れる。
Aヒョンは口ではやめろよ〜なんて言ってるけど、すごく嬉しそうに笑うから、
僕は調子に乗って頬にキスをした。
Armyはすごい悲鳴をあげて、
それに気付いたユンギヒョンに引き剥がされた。
テヒョンアが凄い勢いで走ってこっちに来たけど。
もう手遅れだよ、ペロリと唇を舐めるとまた悲鳴が上がった。
Aヒョンが
「痛い痛い痛い痛い」って言っても、
グクはほっぺを衣装の袖で拭き続けて
「メイクが崩れる！」ってAヒョンに怒られてる。
JK「もう汗でとれちゃってるよ」
なんて正論かますジョングガだったけど、僕を見る目は鋭い。
僕はニヤリと笑った。
そんな目で見られても僕は気にしないもんね。
Armyと一緒に作り出す大切なこの時間。
なのにまさか、最終日にあんなことになるなんて。
ほんと焦ったんだよ、Aヒョン。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
悠人(プロフ) - なーなーRMさん» 想像できちゃいますよね。。。www (2020年11月10日 21時) (
レス) id: ba0fca51ae (このIDを非表示/違反報告)
なーなーRM(プロフ) - 隣でゆらゆら揺れてるテヒョンさんかわいい…(笑) (2020年11月8日 23時) (レス) id: 18f355ce64 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - 名無し15354号さん» ありがとうございます！ 私も愛されて男主が大好きなのでお仲間ですね！^ ^ 更新頑張ります！ (2020年11月7日 23時) (レス) id: ba0fca51ae (このIDを非表示/違反報告)
名無し15354号(プロフ) - すごくいいところで終わった…！愛され男主大好きです（≧∇≦）更新楽しみにしてます！ (2020年11月6日 14時) (レス) id: 1bcfaa5138 (このIDを非表示/違反報告)
sr - テヒョナでいいと思います(^o^) (2020年11月3日 6時) (レス) id: 53a26bd6a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：悠人
| 作成日時：2020年10月19日 14時
