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類said
ばあん！
勢いよく開かれた扉から井上が飛び出てきた。
海「きゃあ」
井「はいちょっと、すみませんね。
靴のまま何乗ってるんですか、降りてください。坊ちゃんは病み上がりなんですから、長居されると困ります」
海「あ、あの」
井「はいはい、お見舞いありがとうございます」
貼り付けたような笑顔で使用人たちがこのう女を追い出すように、背中を押す。
海「明日、また来てもいい⁉」
類「勝手にすれば」
海「お弁当作ってくるね！」
そう言って出ていった廊下から、騒がしい声が聞こえる。
「「「お帰りですか！？」」」
「お疲れ様でしたっ」
海「え、あの」
「玄関までご案内してしますわっ」
「お菓子さしあげますね」
なんでそんな必死なんだろ。
使用人たちの背中を何気なく見続けてると、井上の視線が嫌に刺さる。
類「…なに、その目は。俺がやったんじゃないよ」
井「わかっていますよ」
類「あーー、何とかして井上。
頭ん中がもやがかかってて、なにも考えられない。俺の中で欠けたものを埋めてくれるのはあの女なのか？わからないよ」
井「坊ちゃん。私はすべても坊ちゃんに言ってお聞かせしたいです。でもそれは、坊ちゃん自身が答えを見つけなければ意味がないんですよ」
ただあの弁当は美味かった。
それだけじゃなくて、俺の好物が敷き詰められていて、懐かしいような…感覚。食べた瞬間、俺の中の欠けたものが埋まった感覚だった。
何も色のなかった世界に急に色づいていった。
あれだけが正解で、俺の失った記憶の中にある大切な思い出の一つだってことはわかる。
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悠人(プロフ) - レイナ丸さん» ありがとうございますTT なんて最高級な褒め言葉なんだ！！ (2019年7月3日 0時) (
レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - クロりんごさん» 全く同意です(･･;) (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - みかんちゃんさん» コソッ(・Д・)ノ[続編] (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
レイナ丸(プロフ) - 海ちゃん、きみは全読者を敵に回した。そして作者様貴方もこんな素敵な作品を作るだなんて罪な人！更新楽しみです！カバディしながら待ちますね！！ (2019年7月2日 15時) (レス) id: 0d2b714c98 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - やっぱ海ちゃん性悪だなぁ……ひええええ (2019年7月2日 14時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠人
| 作成日時：2019年5月5日 20時
