【花より男子】花沢類の幼馴染 10(男主) (ページ35)

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類said

海「どう？具合」

最近、当たり前のように毎日来る女。

類「まあまあ」

海「あーー、どうしたの？そんな暗い顔してっ」

類「べつに」

海「別にって感じじゃないよー。なになに？言ってみて」

類「……どーでもいいことかもしれないけど、気になる」

海「何が？」

類「あいつ。いつも来てた男」

海「……Aさん？」

類「なんであんなにイカってんだろ。んで、パッタリ来なくなったし」

司が屋上で言った言葉がなんか、頭からずっと離れないし

あの人がいなくなってから、なんだか落ち着かない。
なんだよ…後悔するって…、何に…。

それに、あの最後の泣き顔が気になってしょうがない。

ずっと頭の中でチラつく。

海「ねえ、ずっと気になってたんだけど。
その指輪なんでずっーとしてるの？」

類「ああ、なんかしてないと落ち着かなくて」

海「ふーーん。…あとね、今日ね。
うちの学校に桜子さんと牧野さんが来たの。
なんか怒られちゃった…ショック。

美作さんと西門さんといい。あたし邪魔者扱いなんだもん。ちょっと辛くなってきちゃった…

花沢くんに近づくのが許せないみたい。
みんな。AさんAさん言うの。
Aさんはかっこいいし、いい人だし、人気あるのもわかるし、よそ者近づくの嫌なんだなって」

でも…、そう続けた女は涙ぐんだ目で俺を見ていた。

海「あたし今の花沢くんの言葉が今までで1番ショックだった。
…んで、なんで、Aさんが気になるの？あたしじゃダメ？あたし自信あるもん。花沢くんが失ったもの埋められる自信ある…っ！好き…っ。
あたしが支えてあげる」

ベットに腰掛ける俺は気づいたら抱きつかれていた。

『無理に思い出す必要ない』

あの弁当。
俺が忘れてるのはこの女だと思った。
だけど…なんか…、ッわかんねぇよ。

どうしてこんなに、ざわつくんだ。
司も総二郎もあきらもみんな変だ。
……それに俺も、