【花より男子】花沢類の幼馴染 10(男主) (ページ34)

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「清之介、急にごめんな」

1人でいる気分じゃなくて久しぶりに会いたくなって、ダメ元で清之介に電話すると快くOKしてくれた。

ちょうどお昼の時間だったから、ランチに誘った。

清「てやんでい！気にすんな！
そんな事になってたなんて、な。
その海って人、花沢類のこと好きなのか？」

「よく…わかんねえ」

清「でも、Aが作ったお弁当を自分で作ったようにふるまうって酷くねぇか？」

「うん。酷いよな」

「酷いよなって…、
なんで言わねえんだよ⁉俺が作ったって‼」

清「ちょ、声でか」

「ああ‼ダメだッ。我慢できねえ。俺言ってきてやらぁ！」

だあ！と、立ち上がり勢いのままに走り出そうとする清之介の腕を掴む。

「まてよ。清之介。
悔しいよ。俺だってもちろん。
なんであの女に、もう来ないでって言われなきゃなんないのかって思う」

だったら。と吐き出された清之介の言葉にかぶせるように続ける。

「でもさ、俺賭けてたんだよね。
記憶失っても選んでくれるのは俺だって、妙な思い込みがあってさ。
……でも違った、自惚れてた」

そう。自惚れてた。
自惚れて、勝手に傷ついてる。

「それにさ、自分が傷つくのが嫌で類から距離をとってた俺のせいかな。自業自得だって」

清「A……」

「まぁ、悲しいけど俺の好きだった類はどこにもいない。
もうしばらくは、何も考えたくないんだ」

胸の中が空っぽになってる。
そう感じる。
この傷が消えれば、満たされるのだろうか。

「さ！食べようぜ。お腹すいたな」

清「……っうし！俺のオススメ教えてやらあ！
これがめっちゃうめえのよ！んで、ーーーーー」