【花より男子】花沢類の幼馴染 10(男主)

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滋said



「ちょっとあれ、英徳と永林の制服じゃん？」


「超すごー、日本一・二の金持ち学園がガン首揃えてるよ」


実は私たちは今とあるところに来ています！
え？”私達”とはって？もちろん共に来てるのは、桜子よ。


校門の前で立ってるから、色んな視線を感じるけどめげないもんね！


海「あ！どうしたのこんな所でびっくりっ」


目を丸くしてわあ！と声を上げた人物が私達がやって来た目的の人だ。


「ちょっとちょっと、海知り合い？すごーい」


周りの取り巻きがキャッキャッ盛り上がってるけど、私会ったことないし。
でも、桜子とつくしに全部聞いたんだからね！
私の大親友がこの女の所為で苦しい思いしてるなんて、黙っちゃいられません‼


桜「あのさ、あんた一体どういうつもり？
ベタベタ花沢類に近づいて何考えてんの？」


海「何って…別に」


桜「あのさ綺麗ごとやめなよ。かわいそうだとかマジ笑える」


海「え、だって、まってよ。
いつも家でも病室でもひとり」


はぁ？自分正論言ってますみたいな顔してるけど、全然周りが見えてないじゃん。


滋「じゃあさ、Aはかわいそうじゃないの？

彼氏に自分のこと忘れられて、妙な女が近づいて来てるんだよ？
ふつーに考えたらそっちのが気の毒じゃん？」


「妙な女って海のこと？
黙って聞いてれば酷くない？」


「英徳の制服着てるからお嬢様かと思ったらキレてんじゃん。なにこいつー」


何も知らないくせに黙っ…


桜「うっさいんだよブス。黙ってな」


すごい。一蹴りしちゃった。


桜「いい？無邪気なつもりかもしれないけど、紙一重で無神経なんだよ」


そう言って引き返す桜子に慌ててついていく。


「なにあれーっ」


「すっげー失礼じゃんっ！ブスって‼海なんで黙ってんのよっ」


海「いいの。可哀相な人なんだよたぶん。
彼のこと好きだったんじゃないかな……。
だから、言わせてあげたい」


後ろでなんか言ってるけど、何も伝わってなくて悔しい。
でも……、


滋「桜子っ！まってよ桜子！」


桜「わかってるんですよ。自分でも。私がやるべきことじゃないって。単なるイジメみたいですよね。
でも、悪役には悪役としてやることがあるんですよ。言っても言わなくてもあのタイプにはわかんないかもしれないですけど」


想いが溢れて、ビョーン！と思いっきりジャンプして桜子の背中に飛びこんだ。


桜「きゃあっ」


滋「好き。かっこいいよ。桜子。最高」

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