【花より男子】花沢類の幼馴染 10(男主) (ページ28)

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総二郎said

総「マジで？」

牧「もう行かない⁉」

どこで感情落としてきたんだってぐらい真顔で「もう類の見舞いに行かねえから」と言い放ったAの発言に、ふざけてた俺らも「……はぁ⁉」と叫んだ。

「ああ」

美「なんで⁉」

「なんでも」

総「だからどうして⁉」

がっ
「ああ？なんで、どして、聞くなどちて坊や」

ニコォーってしてるけど、完全に目が笑ってねぇ…。

総「ハイ」

その気迫に負けて俺は冷や汗ダラダラ流しながら、大人しく頷くしかなかった。
だって、マジでこえぇし。

「とにかく、もう類には会いたくない。そんだけ」

総「き、昨日、類ん家に見舞いに行くって言ってたじゃねえか！その後か？類ん家で何があったんだよ」

「………」

司「…海ちゃんか」

「その名前も聞きたくない」

昨日今日でこんな、どう考えてもおかしいだろ。
あれも言おうとした名前が司の口から出る。

その名前を聞いた瞬間、わずかにAが反応し視線が下がる。

牧「どういうこと……？あの海って子がなんかしたの？」

司「何があったんだよ」

「やだね」

司「……目が赤えのバレてっぞ」

「花粉だろ」

そう誤魔化すばかりのAに司がとうとうブチギレた。

司「ッなんでおまえは‼ 肝心な時に俺らに何も言わねえんだよ‼」

美「おいッ‼やめろって…」

Aに摑みかかる司にあきらが止めにかかる。
あきらによって引き離される司を冷めた目で見るAにゾクリとした。

「あーあ、ぐちゃぐちゃになっちゃったじゃん」

冷静に襟を正すA。
一体どうしちゃったんだよ…。
なんで、そんな冷めた目ぇしてんだよ。

「うるせーよ。…俺は疲れたの。馬鹿らしくなったんだって」

美「類だっていつか思い出す「いつだよ…あ？いつ思い出すんだよ」それは…」

「もう疲れたんだよ。思い出したって、そん時にはあいつらはッ」

司「……なんだよ」

「俺はお邪魔なの」

司「だからなんでそうなるんだよ」

「うるせえな‼言いたくねえって言ってんだよ‼」

おいおい…まさか。嫌な予感しかしねぇぞ。

司「あぁ⁉言わねえとわかんねぇだろうが‼」

美「お、おいやめろって！」

あきらの腕を振りほどいた司がAに掴みかかろうとした時、Aが動いた。

ドカッ！
牧「きゃあ！！道明寺‼」

気づいたら、司が驚いた顔でしりもちついていた。